私と君とあの人。【三輪秀次】-完-

12.準備万端 ページ12

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今日は待ちに待ったこの日。
大丈夫だよね、準備してきたんだもん。


三輪隊の作戦室に入ると、奈良坂くんと米屋くん、秀次が勉強していた。


米屋「名前ちゃん、防衛任務おつかれ！」

『ありがと〜、なんにもなかったけどね！
ていうか、米屋くんが勉強？！どしたの？！』

うるせー。なんて言ってるけど、10月に入って焦りだしたのかな？と思う。

通常の入試は2月だが、ボーダー推薦校の入試は1月と早いのだ。
年末年始忙しくすごして、怠けていたらあっという間に入試、というわけだ。


奈良坂「苗字さんが来たってことは三輪はもう帰るのか？」

三輪「ああ」

せっせと鞄に荷物を詰め込む秀次。



米屋「秀次、お前荷物多くね？なに持ち歩いてんだよ」

『あ、今日。私の家、父が夜勤だから誰もいなくて、秀次が泊まりに来るの』


米屋が途端にニヤニヤしだす。

米屋「ついに大人の階段のーぼる〜ね！秀次！ほどほどにな！」


殴っていいだろうか。
「黙れ」と鋭い視線を投げかけて秀次はさっさと作戦室を出て行った。


米屋くんと奈良坂くんに挨拶して、私も秀次の後を追った。

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