殺し屋系グループでドSな相棒が出来たのですが。2〈A story of a rainy day 〉 (ページ37)

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最終試合ページ37

「良かった。春日も結弦さんも通過みたいですね！私たちも頑張りましょう！」

スキップをしながらフィールドへ向かう彼女。
その後ろを小走りで追いかけた。

「…あ、いたいたー。蜜葉通過だってなー！」

『うん。…部長もだよ。………っていうか、どこ行ってたの？』

「部活の先輩みつけたからその人と観戦してた。よっしゃ、二連勝目指すぞー！」

意気揚々としている菅乃くんに乗る夕日ちゃん。
私は苦笑いをしつつ、フィールドの最初の待機場所へ向かう。

「そういや夕日ちゃん、さっきの重機関銃使わねーの？」

「ああ、あれ…。持ち運ぶのには適してないので、やめました！」

「見た目で丸わかりだと思うんだけど…なんで最初にその判断しないんだろな…」

ちょっと天然なんだな、なんて思いつつ試合開始の放送を待つ。
さっきは、二人しか撃てなかった。
人数が減れば減るほど難易度は上がってくし、気合いを入れないと。

《Aチーム対Cチーム試合、開始です＿＿＿＿！》

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数時間後

《さて、人数も絞られてまいりました！最終試合は3チーム合同の試合、一体どのチームが優勝するんでしょうか！？ここで出場者を解説します！》

靴紐をギュッと結ぶ。
…まさか。…まさか、こんなことになるとは思わなかった。
隣にはチームリーダーの宮木先輩、そして夕日ちゃん。
私の思考とほぼ同時に出場者の名前として彼女らの名前が挙げられ、そして＿＿＿…

《さらに！無名のルーキー、今回初出場！紅苹果所属の双葉Aさんです！！》

『っゆ、夕日ちゃぁぁぁぁぁんっ！！！』

「大丈夫ですよ！私も最初はそんな感じです！」

「フォローするからあんまり気負わないで。一緒にがんばろう。」

しかも二人とも優しい。
なんか胃と一緒に心も痛くなってきた。
もしかして私、女神に挟まれてる？？

「ほっ、ほら！あんな人でも出場できちゃうんです！平気ですよ！」

と、指をさしたのは、映し出されたモニター。

《続いてBチームの出場者はこちら！まずは期待の轟兄妹、兄！轟春日くん！》

…春日くんはあんな人のレベルではない。
マジでやばい。私の語彙力もおかしくなっている。

《そしてAチーム双葉さんと同じく、紅苹果所属のこの方！蜜葉結弦くん！》

『ごめんなさい二人とも…私のせいで優勝を逃すことに…』

「先輩！AさんのHPがゼロです！」

「試合前なんだけどなぁ…。」

そんなこんなで、出場者の発表が続く。