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乾いた空気 ページ6

それから、走って走って。
時々私たち以外の足音が聞こえてくるたび肩を揺らす。
彼はそんな私の反応を楽しんでいるようにすら思えた。


『……あの。どこに向かってるん、ですか?』

「知りてェの?」


含みのある言い方に、少しだけ不安を覚える。
そういえば、私の友人はどうなったろう。おそらく声の主の言い方からして攫われたりなんかはしていないだろうけれど、命を狙われていることに変わりはない。多分。

「とりあえず安全な所。……いや、ある意味危険だけど」

脳内でどっちだよと咄嗟に突っ込むが、最早それを口に出す気力はない。
肉体的にも精神的にも、ほんの短時間で疲れ切ってしまったみたいだ。


「ホントに、世も末だわ」

追っ手が通り過ぎたのを確認し、路地裏に走った。
この奥に抜け道でもあるのか、それとも、目的地があるのか。

バーのような建物の前で立ち止まる。
……どうやら、後者らしい。

『ここ、ですか?』

「いや、この上」


【Melodious】と書かれたお洒落な看板_____の上には、特に何もなさそうな物置のようなフロアが広がっていた。
外見からだから、大して中身は分からないが。


「とりあえずこっち来い」

再び腕を引かれる。
バーへの入り口を通り過ぎ、二階へ。
ゆっくり扉が開かれる。


「あ、来た来た!」

チョコレートケーキをフォークに刺したままこちらに手を振る男性。
恐らく成人しているだろう。

『…?えっと、あの』

「あれ、蜜ちゃん説明してないの?」


わはは、と能天気な笑い声をあげるのはその人だけ。
周りにも人はいるはずなのだが……何だか気まずい空気が数秒間流れた。

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リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - イゼッタさん» コメントありがとうございます!pixiv、やってるんですけど完全に見る専なので…w別垢を作ったらやってみようかなぁと思います!ご提案ありがとうございます! (2018年7月14日 18時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - この作品、とても良いのでpixivであげてみては? (2018年7月9日 13時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - リナ@オリジナル小説垢さん» いえ!こちらこそ受け取って頂けて嬉しいです! 相棒を続ける内に結弦君のSがうつっていったらこんな感じかなぁなんて思いながら描きました(*´∇`*) 作品に貼っていただけるとは……感謝です! それでは(^-^)/ (2018年6月30日 16時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - 柳さん» わー!本当にありがとうございます!!カッコいい…!そう言っていただけるととても励みになります…!画像、作品内で貼らせていただきますね! (2018年6月30日 11時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - http://uranai.nosv.org/uploader/common/f/7/b/f7b5dc0fea6a4df1dd9bff02e3179e80.jpg これで見られますかね? 画像が、見られない場合は言って頂けると幸いです。 少しでもリナさんの応援になればと思います。 それではまた、読みに来ますね! (2018年6月29日 11時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リナ@オリジナル小説垢 | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2018年3月30日 11時

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