この日 ページ3
07月17日(火)
たぶん、私の人生が変わったのはこの日だ。
正直言って何の変哲も無い朝だった。むくりと起き上がり、布団を畳み、ベッドから降りる。
カーテンを開けて、制服に着替えて、支度を済ませてリビングへ。
ごく普通の女子高生の生活だ。
私は冷凍された食パンをオーブンに入れ、タイムをセットして朝食の準備を始める。
コップには半分くらいミルクを注いで、特に何も無いがテレビを点けた。
『あぁ、今日もか』
どこかの議員が何か不正でも起こしたようで、それに関するニュースが取り上げられていた。
普通の女子高生だ、全く興味がない。
どうせならゆるキャラの頭が取れたとか、そういう大騒動の方が友人との会話のネタにでもなる。
携帯が振動した。
それを手に取り、開いたところ、なぜか着信が入っていた。
『もしもし?』
電話越しに聞こえたのは、親友の声だった。
慌ただしいように聞こえるのは気のせいではなかった。
どうやら委員会活動で一緒に登校出来ないとのこと。
『いいよ、それくらい。うん……うん。じゃあね』
愛想を振りまくように返事をして、電話を切る。
ちょうど、食パンが焼けたみたいだった。
丁寧にそれを取り出し、皿に移した。バターを軽く塗って頬張る。
サクッと耳心地のいい音と共に鼻に抜ける香ばしい香り。
こればかりは毎日の楽しみだった。
…しかし。
やはり、この日が私の運の尽き。
もう一度______携帯から着信音が鳴った。
『…もしもし』
「こんにちは、双葉Aさん」
肌が泡立った。
加工で聞こえにくい其の声は、まるでドラマでテロリストが使っているような声だった。
無機質な、感情の読み取れない機械の声。
『誰…ですか』
この日ほど、両親の出張を恨んだことは無い。
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リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - イゼッタさん» コメントありがとうございます!pixiv、やってるんですけど完全に見る専なので…w別垢を作ったらやってみようかなぁと思います!ご提案ありがとうございます! (2018年7月14日 18時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - この作品、とても良いのでpixivであげてみては? (2018年7月9日 13時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - リナ@オリジナル小説垢さん» いえ!こちらこそ受け取って頂けて嬉しいです! 相棒を続ける内に結弦君のSがうつっていったらこんな感じかなぁなんて思いながら描きました(*´∇`*) 作品に貼っていただけるとは……感謝です! それでは(^-^)/ (2018年6月30日 16時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
リナ@オリジナル小説垢(プロフ) - 柳さん» わー!本当にありがとうございます!!カッコいい…!そう言っていただけるととても励みになります…!画像、作品内で貼らせていただきますね! (2018年6月30日 11時) (レス) id: 3385c13a93 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - http://uranai.nosv.org/uploader/common/f/7/b/f7b5dc0fea6a4df1dd9bff02e3179e80.jpg これで見られますかね? 画像が、見られない場合は言って頂けると幸いです。 少しでもリナさんの応援になればと思います。 それではまた、読みに来ますね! (2018年6月29日 11時) (レス) id: 4785678acf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リナ@オリジナル小説垢 | 作者ホームページ:http://uranai
作成日時:2018年3月30日 11時