距離 ページ14
私の隣で笑うゆうたを見ると、あの日に戻ったような気持ちになる
本当はずっと会いたくて、別れた事を何度も後悔した
もう会えないって
もう会わないって
思ってた。
ずっとこの時間が続けばいいのに、
という私の思いも虚しく 時間は流れていった
店を出て近くのパーキングに行くと、
ひゅうがの車の横にゆうたの車があった。
ひゅうが「じゃあ俺Aとやまと送るわー！」
やまと「あー待ってひゅうが」
二人がこそっと耳打ちをする
…待ってやまと、まさかとは思うけど…
やまと「ゆうたがA送ってやってくんね？」
ひゅうが「俺らこのまま企画で使うやつの買い出し行ってくるわ！」
…やっぱり
いいってば、そんな気遣いいらないのに…
「いいよ私タクシーで帰るよ！」
ゆうた「いや俺送るよ」
「…や、でも」
やまと「ゆうたがいいって言ってんだから甘えろよなー！」
ひゅうが「じゃ俺らもう行くわ！今度は皆で飲もうなー！」
それだけ言って、二人は車で行ってしまった。
ゆうた「なんだあいつら、変なやつ」
「本当にね…」
ゆうた「まぁ送るわ、乗って」
「…うん、ありがとう」
助手席に乗ると、車内では当然距離も近くなる
うるさいくらいに跳ねる心臓の音が、すぐ横にいる
ゆうたに聞こえてしまうんじゃないかと不安になる。
ゆうた「はい、好きな曲流していいよ」
スマホを渡され、沢山の曲が入ってるプレイリストをスクロールする
「…これって」
二人でよく聴いた曲だけがお気に入りに入っていた。
ゆうた「あぁそれ、俺今も毎日聴いてる」
「飽きないの？」
ゆうた「飽きねえな、それだけは」
SummerSituation、大好きだった曲
再生すると同時に胸が苦しくなった
隣にいるゆうたは鼻歌を歌って、ハンドルに手をかける
ゆうた「A家どこ？道教えて」
「えっとね、ここは真っ直ぐで次の信号右！」
ゆうた「おっけー」
…あぁ、そっか。
一人暮らしを始めたのはゆうたと別れてからで、
私の家なんて知らなくて当然だ
車の芳香剤は昔と違って柑橘系の香りで
ゆうたのハンドルの持ち方も変わっていた
そんな所にさえ気付いてしまう私は、
何一つ変わっていない。
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みほちぇる(プロフ) - 元彼ひゅうがくん、今彼ゆうたくんがいいです！！応援してます！！ (2021年3月2日 1時) (
レス) id: 0f1b7b0787 (このIDを非表示/違反報告)
れーあ(プロフ) - 初コメ失礼します！元カレひゅうがくん、今彼ゆうたくん推しです！ (2021年3月1日 23時) (レス) id: 90f59e83bf (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - ひゅうがゆうた推しです！ (2021年3月1日 23時) (レス) id: 980c67f9aa (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - 元カレひゅうがくん 今彼ゆうたくん推しです！ (2021年3月1日 23時) (レス) id: 35f5bfd405 (このIDを非表示/違反報告)
詩音(プロフ) - 元彼ゆうたくん今彼やまとくん推しです^ ^ (2021年3月1日 22時) (レス) id: c1cc3d0c44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果汁組
| 作成日時：2021年2月24日 4時
