理由。 ページ5
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それから、私はユリに理由を聞いた。
『…もうそろそろ恋とかしたいんじゃない？？』
｢えっ…？｣
『彼も今居ないみたいだし､とりあえず友達から
スタートしたら？？』
…ちょっと待って。
要するに、私をその目黒…さんとくっつけようとしてる？？
いやいや、初対面だし、いきなり友達ってわけ…
しかも、絶対私より若いし……
無理だよ……
｢私…無理。｣
『無理じゃないの！まだそんなに話もしてないのに！そんなんじゃ一生1人だよ。』
｢………｣
ユリの言う通りで何も言えない。
私の過去のことを知ってて、そう言ってくれるのはわかるんだけど……
『とりあえず､優しく見守ってるからいっぱい話な？？』
｢…うん｣
そして、さっきの車に乗り込むんだけど……
ユリの彼氏さん阿部さんが運転してくれて、
その隣は、ユリで…
私は、後部座席で目黒さんと座ってるって言う……
何か、何話せば良いんだろうとか、いろいろ考えちゃって、全く話が…
気まずい…
チラッと目黒さんを横目で見る。
その姿は、横から見てもかっこよくて、
顔がシュッとしてて、何故か少しドキドキしてる私。。
目黒｢ん？｣
｢……！！｣
そんなこと思ってて、横から見ていると、視線に気づいたのか、目が合ってしまった。
私は、慌てて逸らして窓の外を見ていた。
目黒｢…今日は驚かせちゃってすみません。
Aさん。｣
そう聞こえて、また目線を向けると少ししゅんとした顔の目黒さん。。
あーー…早速やっちゃった。。
…不意に名前を呼ばれてドキッとする。
｢全然です…！今日は…楽しも…？？｣
目黒｢…はい！！｣
そう言って、少しはにかんで白い歯が見える。
その仕草にこれまたドキッとしてしまう。
そんなぎこちない感じで、水族館に到着してしまった。。
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作者名：りな | 作成日時：2020年4月18日 0時
