虎杖は私の手が好きらしい【呪術廻戦】

苦手な ページ16

「面白かったな！」





『うん、展開が意外で良かった』






「まさか理子が犯人だったとは思わんかったけど…」






『それ。ちょっとショックだよね』





見終わった映画の感想を言い合いながら町をAと歩く

無表情だけどちゃんと楽しめたっぽい
初めの頃はあんま感情読み取れなかったけど今は誰よりも分かる気がする

綺麗な横顔を眺めているとAはパッと俺の方を向いた

深い青色と目が合う






『買い物して帰ってもいい？』





「おう、全然いいぞ」





ありがとう、とショッピングモールの中に入っていくAの後ろを着いて行く





「何買うの？」





『晩御飯の材料』





「へぇ、Aって自炊すんだ」





『ほぼ毎日してるよー』





「まじ！？」





毎日って…忙しいのにすげぇな…


……………Aの手料理…






「なぁ、今日俺も一緒に食っていい？手伝うからさ」





『ん、いいよ』





「よし」





何作んの？とキャベツを手に取るAに声をかければロールキャベツ、と返ってきた

ロールキャベツとかすげー久々に食うな…





『悠仁って嫌いな食べ物とかある？』





「んー、特にねぇかな…なんでもいける」





『すご』





「そ？Aはなんか苦手な食べ物あんの？」





Aも偏見だけど嫌いな食べ物とか全然無さそうだよな

あったとしても”味が濃すぎる料理”とか？
"辛すぎる料理"とか？






『ピーマン』






「ん"ん"…ピーマンデスカ…」






『？うん』





そのクールな見た目でピーマン苦手は可愛いすぎ









買い物を終えて寮へと帰る途中、俺のポケットから通知がきた

スマホを開いて見てみると釘崎からのメッセージが1件

なんでもここから近く、なんなら目の前のファミレスに来い、とのこと

なんで？と送っても「来い」しか返信されないから「了解」と送っとく





「悪ぃA、釘崎に呼ばれたから一緒に来てくんね？」





『いいよ』





俺とAは釘崎が待つファミレスへ一緒に入っていった

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