色気、抑えてください2【呪術廻戦】

色気５１ ページ9

「相当お疲れだったみたいだな…」



私に抱きついたままスヤスヤと寝息を立てるA
何ヶ月かぶりに見る彼の寝顔は相変わらずのご尊顔で安心した

Aを見ると、帰ってきたんだなと実感する




私は暫く灰原と一緒に東北の方へ出張に行っていた

呪いの数は東京と比べると少ないが、それに比例して呪術師の数も少ないからね

たまに誰かが今回のように赴き、纏めて祓っている
まぁ大抵の呪術師は任務が終わってからも、観光目的で何日かは滞在するんだけど


…それにしても、倒れ込むほど疲れるなんて…上はいったいどれだけの量の任務を彼に押し付けたんだ

Aが逆らわないからっていい気になりやがって…
今度悟と一緒に乗り込むか

そんな物騒なことを考えながら、気持ちよさそうに眠るAの頬にお疲れ、と手を滑らせた

久しぶりのA
ようやく触れられた


この数ヶ月間、気が狂いそうだったよ
灰原が居なければ確実に初日で帰っていた




『ん…』



「っ！」



いきなり肩をグイッと引き寄せられ、Aの胸に顔が埋まった

肺がAの匂いで満たされる
…落ち着く

私はAの背中に腕を回して更に密着した



「(ああもう、大好きだ…っ)」



そうだ、また明日口直し(・・・)をお願いしよう
それとデートもしなきゃね

会えなかった数ヶ月分、たっぷり甘えさせてもらおうじゃないか

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