花になりたい彼女 (ページ47)

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40輪ページ47

「オホー！？なんもしとらんよワシ」

「根元からヒビ割れちゃったんだよ？？」

『なんで急に？』

隣にいる千空に顔を向けると苦い顔をしている

焦っている様子が目に見えた

「…あ"ー配線の膨張か！」

『？』

「ガラスに刺してある金属線がリン燃やした熱でちーっとだけ膨張する。その数ミクロの太まりでガラスが逝った」

『ミクロ！？細かー…』

「そんな精密な世界の話なのこれ！？じゃあどうすんのジーマーで…」

「相変わらずワシら一発じゃ上手くいかんの～」

そこからは千空とカセキの爺ちゃんがtry＆errorを繰り返して頑張っていた

私とゲンさんは失敗した真空管の片付けをしたり必要な素材を取ってきたりしている

「おう今戻ったぜ！！」

『あ、おかえり』

「おうA！どうだ！銅だ！！」

『…え』

「…いやダジャレじゃねぇぞ」

急にダジャレぶっ込んできたのかと思ったよ…

…少し肌寒くなったなー

腕を摩るとクロムに「だから、ダジャレじゃねぇぞ」って言われた

「ちょうどいいとこに来たな銅」

千空はクロムが掴んでいた銅を容赦なくぶんどった

合理的ー…

そしてその銅をチューブに

あ、カセキの爺ちゃんが作ってたのってこれか

「チューブ型なら膨張しても中に膨らむだけで周りのガラスは割れねぇ」

『なるほど…』

「これでようやく！！いや～苦労しちゃったわい真空管」

すると

『あ』

熱線が燃え尽きた

それから色々と試してみたけど全然上手くいかない

辺りには失敗した真空管が散らばっている

片付けようかな

たくさんの失敗作を抱えて移動する

スイカも手伝おうとしてくれたけど怪我したら危ないから、と流石に止めた