花になりたい彼女 (ページ43)

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36輪ページ43

千空side

「千空ちゃ～ん」

「あ”？」

電球を作るための用意をしているとゲンが絡みに来た

ニヤついた顔で

こいつがニヤニヤしながら俺んとこに来んのは大体Aのことでからかいに来る時だ

作業をしたまま耳だけ傾ける

「あっちでAちゃんがゴイスーな格好してるよ～？」

「は？」

なんだゴイスーな格好って

こいつは毎回説明が足りてねぇ

…いや、わざと説明省いて俺に足運ばせようって魂胆かムカつくな

ひと段落着いたから様子見に行くか

「…は？」

「おお！千空！どうだめっぽう可愛いだろう！」

コハクが隣に立ってるAを前に引っ張り出した

普段はあんまり出さねぇ真っ白な肌がコハクやルリみてぇに晒されている

出てきたAはスンとした顔をしてやがった

…んだその顔

『恥ずかしすぎて死にそう』

「んな顔には見えねぇがな」

「Aとっても可愛いんだよ～！！」

『ほんと？スイカから素直に褒められるの嬉しいな～』

スイカに褒められスンとした顔から照れくさそうにはにかんだA

決めた

「犯す」

『え』

「絶対犯す」

『ちょ、千空落ち着い』

「ぶち犯す」

その後俺はゲンに強制的に回収された

回収される時じわじわと顔…いや、体全体赤くさせて固まるAがチラリと見える

おいなんだその反応唆るじゃねぇか

「子供の前でなんてこと言っちゃってんの！？」と顔を真っ赤にさせて怒るゲン

てめーがAのこと教えたんじゃねぇか

けど、んなこと言ってお説教が長引くのはごめんだから「わりぃ」を２、３度繰り返して持ち場へ戻った

真顔で作業しながら、さっきのAの恥じる顔を思い浮かべる俺は自分でもやべぇ奴だと思う

因みに謝ったが犯さねぇとは言ってねぇ