花になりたい彼女 (ページ37)

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その夜

石神村の皆が住居へ戻った頃、私、千空、ゲンさん、クロム、コハクの5人で炎を囲んでいた

「そういえばAのそれは何故いきなり生えたのだ？」

『んー…なんでだろ』

「まぁ、生活に支障ねぇし体に異変もねぇから大丈夫だろ」

なんか適当ね
猫耳と尻尾が生えてる時点で体に異変はあるけど

まあ私も全然気にならないから良いんだけどね

猫耳をピコピコ動かしたりしっぽをゆらゆらと揺らしたりも出来る

本当に体の一部みたいな

「尻尾もすげぇぜ…」

マジモンだ…と言いながらクロムに尻尾をつんつんされる

すると腰のあたりがゾワッとした

尻尾からジワジワと熱が広がっていく感覚が変な感じ

『…ｯクロム、尻尾はあんまり触んないで』

「！悪ぃ！！痛かったか！？」

『いや、痛いとかじゃないんだけど…』

「…猫は尻尾が性感帯って言うよね～千空ちゃん」

「…」

『？ゲンさん何か言った？』

隣にいたゲンさんが何か呟いた気がしたけど上手くはぐらかされる

千空は口元に手を持っていき何か考えてる様子だった

尻尾は服の中入れとこ…

「まぁ、それが消えなくても私は全然いいがな！」

『コハクずっと耳触ってたもんね～』

「触ると癒されるし何よりその姿のAはめっぽう可愛いからな…！！」

そう、コハクは撫でていい？発言をしてから私といる時はずっと耳を撫でていた

コハクは撫でるのが凄く上手
動物慣れしてるからかな

あと普通に照れるから辞めてコハク

「A」

『ん？何？千空』

「もう寝るぞ」

『え、早くない？』

「…じゃあ俺達も寝よっか♪」

ゲンさんはコハクとクロムを連れて住居へ向かって行った

コハクは「何故だ！」とゲンさんに抗議していたけど何か言われた後ニヤニヤしながら言うことを聞いていた

…何言ったのゲンさん…

クロムは欠伸をしていて本当に眠そうな様子

3人が向かった方をじっと見ていると不意に手を引かれた

急だったから足元が少しふらつく

『わっ…千空？寝ないの？』

「寝る前にちーっとな」

『？』