花になりたい彼女 (ページ29)

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27輪ページ29

その夜

私とルリとゲンさんが火をおこしてる間に千空、金狼、銀狼の3人はほむらにわたあめを渡しに？行った

「あの…Aさん」

『？』

火をおこし終わり3人で暖まってるときルリがオドオドしながら私に話しかけてきた

え、私何かしちゃったかな…

「千空さんがバツイチなこと…ご存知ですか…？」

『うん、今日知った』

「今日！？千空ちゃんずっと黙ってたの～…？」

「実は…」

ルリは言いにくそうに自分が千空の元奥さんだと口にした

なんでも村長を手に入れたら巫女と結婚しなければいけなかったのだとか

そして頭を下げた

…あたまをさげた？

『え！？な、なんで頭下げるの！？』

「仕方がなかったとは言え、千空さんをバツイチにさせてしまったのです…！私Aさんにずっと謝ろうと思っていて…」

『な、なんでルリが謝るの！？』

「なんかカオスだね～」

ゲンさんは呑気にヘラヘラと笑っている

見てないでルリに頭上げさせてよー…

今も頭下げたままだし…

『お願い頭上げてよルリぃぃ…』

「ですが…」

『私何にも怒ってないし気にしてない…って言ったら嘘になるけど…逆に千空がごめんね？ルリをバツイチにさせちゃって』

「そ、それこそAさんが謝ることではありません！」

『だってルリはクロムのことが好きなんでしょ？』

「え！」

見てれば分かるよそのくらい

今日わたあめ食べてる時幸せそうにずっとクロムの方見てたもんね

『ゲンさんも気づいてた？』

「まぁね～♪ていうか気づいてないのクロムちゃんだけなんじゃないの？」

「えええ！？」

そんなに分かりやすいでしょうか…と顔を赤くするルリは現代にもいる普通の可愛い乙女だ

『だから気にしないで？』

「は、はい……それともうひとつあって、」

『ん？』

今度はモジモジしながら私の方をチラチラ見るルリ

んん…可愛い

「私Aさんとお友達になりたいのです…！」

『んんん…きゃわいい…』

思わずギューっと抱きしめていた

私は『なろーお友達、さいこー私のお友達』などと自分でもよく分からない言葉を発していたらしい

「微笑ましいね～」