花になりたい彼女 (ページ18)

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16輪ページ18

翌日の夜

「見ろ！！弱っちそうな女だっ！！」

「とっ捕まえて人質にすんぞ！」

『！』

大男達が迫ってき、Aは爆弾に見せかけた物を取り出した

しかし導線に繋がれた炎は風で呆気なく消えてしまう

額に汗をかき、焦る表情を浮かべるA

怯えた様子で後ずさりする姿を見て男達は一斉に襲いかかった

途端にAの背後からコハク、金狼、銀狼、マグマが飛び出した

日本刀を手にして

「に、日本刀！？」

『演技上手でしょ？私』

妖艶な笑みを浮かべるAを見て1人の男が小さく呟いた

「おや貴方も生きていたんですか…ちゃんとしてますね本当… て言うか、武器がバキバキ以前に心がバキバキじゃないですか君たちは。

もっとも…それが千空クンの狙いなんでしょうがね。

これ見よがしに日本刀なんかを見せつけて…

ただ私の管槍貫流槍術は刀などには負けませんが。｣

氷月の言った通り日本刀を持ったコハク達ですら太刀打ちが出来ない

「村最強はマグマとコハクちゃんと金狼ちゃん。あの3人一気に潰せば勝ちだよ～氷月ちゃん！｣

「情報感謝しますゲン君。まぁ見れば分かりますが」

『！どういうこと？』

「3人で掛からねぇと勝てねぇって伝えてんだろ」

いつの間にかAの隣に来ていた千空が呟きに反応する

『なるほど…』

すると1人では敵う筈がないのにマグマは突っ走る

「は！構わん、否が応でも共闘させる。マグマの巨体を目隠しに私を斬りあげろ金狼！」

「斬りあげる！？」

「ああ、分かった！！」

氷月からの鋭い槍がマグマに全て当たる

その隙に金狼がコハクを刀で斬りあげた

しかし

「(これでもなお上空に対応してくるのかｯ！だが初撃さえ捌けば…)｣

『…！』

「！ｯA！？」

「(槍先が捕えられん…ｯ！！)」