真山マネのはなし。 ページ4
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律ちゃんから怒鳴るような、混乱した電話が掛かってきたのは、昼だった。
私の鳴りっぱなしのケータイが震えるのは日常茶飯事だけれど、これほど緊張する電話相手は居なかった。
「真山さん！お姉ちゃんが、」
私は血の気が引いた。
遂に来るべき時が、来てしまったのか。
……Aちゃんの、あの綺麗な横顔が、息をするのをやめてしまったのか。
私はすぐに続きを急かした。
「どうしたの律ちゃん！」
「姉の、姉の意識が戻りました！！
つい今目が醒めたって、病院から連絡があって飛んできて、それで、」
「ホントなの？？！」
「姉と少し喋りました！
それで、事務所の方に教えないとって思うて、真山さんしか、分からへんかったから、」
「分かった、私から上には伝える。…良かった…！」
「はい！ほんまに……！」
「メンバーにもすぐ伝えるね。
今大阪で、もうすぐ収録が終わるの。
新幹線かタクシーか、とにかくそっちに向かうから！
部屋変わってない？？」
「同じ病室です！」
こんなに、人生で嬉しいことは、初めてだった。
私が現場にこだわる理由、それが天才・竹本Aだから。
私はスタジオの外で、とにかく電話をしまくった。
結局、情報が漏れるのを考え、事務所のワゴンを使うことになった。
車内は、お祭り騒ぎだった。
きっとマネージャーのみが乗った二台目も、同じだったんだろうと思う。
皆ぼろぼろ泣きながら、ほんまによかった、と繰り返した。
今まで私たちは、なるべく普段通りを装ってきたけれど、やっぱり絶望を背負って生きて来ざるを得なかったんだ。
私達は、目を開き、笑う、そんな彼女に会いたかった。
このグループに、居ないなんてそんなこと許されなかった。
本物のみんなの笑顔を見たのは、それこそ、本当に2年ぶりだった。
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ゆうみ(プロフ) - みきさん» みきさん、コメントありがとうございます。ラストまでもう少し、お付き合いください！ (2020年1月20日 11時) (
レス) id: 23afaa0b1c (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 更新ありがとうございます！まさか…章ちゃんではない可能性が…？！ハラハラドキドキしながら続きを楽しみにしています。 (2020年1月19日 5時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 初めまして。どの作品も読ませて頂いてます。まさかお相手が章ちゃんだったとは(*/∀＼*) 章ちゃん大好きなので嬉しいです！記憶も戻ってハッピーエンドになりますように。このお話の一話からもう一度読み返します！ (2020年1月8日 19時) (レス) id: d5b4f7ed9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年9月27日 5時
