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独りじゃ、ないかあ…。
忠兄のご飯を食べ、信ちゃんの洗った風呂に
疲れた身体を沈めると、家族の有り難みがひしひしと感じられる。
誰かの支えになれるってなんて素晴らしいんだろう。
しかし、信ちゃんと忠兄が結婚でもしてしまったら、私はこの家で、またひとりになってしまう。
「一人でも生きていける」けれど、一人で生きていくのは辛い。
寝る前に忠兄の部屋に寄る。
ノックをするといつもの寝ぼけたような返事が返ってきた。
「忠兄さぁ」
「ん？どうしたん？」
「本社との合同事業の時とか、もっと遅くなる日も出てくると思うねんな」
「あー、大変やな」
「そういう時とか連絡するから、ご飯も起きて待ってるのもええから」
「ご飯は作っとくって」
「食べてくると思うで」
「朝食わせる」
「朝、食べへんかもやん」
「信ちゃんに食わせるから」
「……分かった」
扇風機の回る、高校時代の匂いがそのままのベッドに横たわる。
幸せって、きっと基準次第なんやろうな。
そんなことを考えてみる。
おやすみなさい。
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ゆうみ(プロフ) - りずさん» ありがとうございます！私のイメージがかなりバレるお話かなあと思っています笑 (2019年9月29日 22時) (
レス) id: 23afaa0b1c (このIDを非表示/違反報告)
りず(プロフ) - この話好きです！！不器用で、でも一生懸命な丸ちゃんが可愛すぎて。ヒロインちゃんの背中を押してくれるすばるくんも、素敵。 (2019年9月29日 10時) (レス) id: 8a21356a9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年8月10日 9時
