��よーろしくどーぞ！！【黒】 ページ19
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黒Side
「おはよー」
みやに何となく挨拶を返して目線を元に戻すと、肩をまあまあそこそこ強めに叩かれた。
「よこちょ、何か気づかへん？」
「え？髪切ったか？」
みやは、大きなため息をついて首を振った。
羽の付いた大きいピアスが、みやの首筋で大げさに揺れる。
「これやでこれ」
「あ！Aちゃん穴開けたん？
自分ピアス珍しいやん、揺れるやつや」
「さすがおーくらさん！！3ポイント！」
「やったー！」
「よこちょとちゃうくて見る目あるわー」
「せやろ〜。俺違い分かる方やねん。」
「これミラクルミナが帰り際にくれてん。
開けたよーって言っとったから」
「えー俺もあげたいー」
「ええの？おーくらセレクト」
「ええで、おーくらセレクト」
はしゃぐ二人。どーでもええわ。
かわええけど、そんな騒ぐことか分からんし。
ちょっと引いた目で見ていると、ヤスが寄ってきてこそっと言った。
「…Aちゃんな、女の子、始めんねんて」
いや冷やし中華やないんやから。
………あれ？
突っ込んで、ふと気付く。
おかしい。
これって、とんでもない歴史的な日と違う？
あんな頑なにボーイッシュに、いやボーイに全振りしてたのに……。
「え？何かあったん？」
「さあ？」
ヤスは事も無げに呟いた。
「おー、そう来たかみやは。」
楽屋に入りつつ、俺とヤスに向かってすばるが言う。
え？何？ 皆知っとることなん？
俺だけ知らんの？
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年3月11日 16時
