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��間違いの恋でも素敵やん ページ12
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ASide
あの後、色々なことが、あっという間に起こった。
私はメンバーとマネ、事務所のお偉いさんたちに散々「本当にアレでいいのか」と質問された。
選択の不備がないか確認する前に、その選択自体の不備を確認せえへんねや…。
とはいえ、ジャニーさんが許していることの後ろ盾は大きく、そのままジャニーさんにメンバー全員で事の次第を報告した。
例の会議室の収録は、特番の撮影の中でも一番最後やったのでこの事は放送まで内密に、という事になり、放送日の翌日に会見を行う、ということになった。
「すばるくん、」
「なんや」
「あんまり速すぎて私、置いてかれてる気がするんやけど」
「割とそうやな」
「……ね、間違うてたかな私」
「知らんがな」
「私、おーくらさんをそういう風に見た事ないし、見ようとも思ってなかったし、でも」
「でも？」
「私のこと、全部知ってるのはメンバーの皆だけやし、そん中でおーくらさんがええでって言うてるならって、思うててん…」
「まあ、他の男じゃ勝てへんわな。
やって、みや自身含めて、こんな環境に20年間居るんやで？」
「特殊環境やったわ…」
「………間違いでも、ええやん」
「え、」
「間違うてても俺らは兄弟とか家族みたいなもんやし。
これから本物にすればええんちゃう。
ま、俺は、そう思うけどな」
すばるくんは、明後日の方を見ながらそう言った。
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年3月22日 8時
