�嬰�えはいつも薄情 ページ18
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ASide
メンバー打ち明けより数ヶ月前。
「この日が、来てしまったんだね」
「……」
「いつか言われるんだろうと思っていたけど、それが、今日なんだね」
社長に会うんは、随分久しぶりやのに、伝えることが、こんなことやのは辛かった。
「ジャニーさん。ごめんなさい。
拾ってもろうたあの日から私、社長に恩返ししたくて頑張ってきたのに、」
「いいんだよ。もうYOUは充分頑張ったよ。
僕の望むことを全てやってくれた。
……いや、少し頑張らせすぎてしまった。
いつもここから誰かが去る時、僕は寂しくて悲しいのに……。
どうしてだろう、今は、ようやくYOUを解放できる、そう思ってしまったよ。」
「………」
「僕はいつもジレンマを感じていたんだ。
YOUは才能があって、人を夢中に出来る天才だ。
それに関しては僕の目に狂いはなかったよ。
でも、それを求めすぎる事はYOU自身を潰すことに直結してるんじゃないかと怯えていたんだ。
だからこの病気があって初めて、YOUにYOUの人生を、返してあげられるんじゃないかと思っている」
「私の人生…」
「そう。僕やグループの為の人生じゃなくて、YOUの為の人生。
……どうして、こんなことになるんだろうね。
YOUはいつだって真面目で完璧だった。
僕はね、最初に一目見たときからYOUが特別なのが分かった。
その子の10年20年後が、僕には分かるんだよ。
それにその時に感じたより、ずっとYOUは努力家で、ジャニーズでいようとしていた。
だから、僕はYOUを、見つけられたことが誇りだった。
そんな誰よりアイドルのYOUに限って、どうして…」
「…多分私、アイドルなんて、向いてへんのやったと思います。
きっと女の子のグループで、プロデュースされても芽も出ずに終わってたんやと思うてます。
社長、覚えてはるか分かりませんけど、私のことイケメンになるよ、って仰ったんです。
私は、ジャニーズでした。誰がなんと言おうと。
今のこの瞬間までずっと悩んでたけど……。
でも今は、胸を張って言えます。」
「そんなの、昔から、皆認めていたよ。」
「……私の中で、です。
……社長。私、あの日社長に会わへんかったら、どんな人間になってたか、最近良う考えるんです。」
「……」
「全然、思い浮かびません。
この事務所に大切にしてもらって、メンバーと一緒にお仕事して。
それ以外、思い付かへんのです。」
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ゆうみ(プロフ) - 消しましたー！ご心配ありがとうございました……！ (2019年3月19日 21時) (
レス) id: 23afaa0b1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2019年3月19日 20時
