あの子達への贖罪を【コナン×約ネバ】

＊8ー7 ページ10

「すいません！遅れました」

蘭がかけこんできたのだ
この様子だと何も聞いていないらしい
それに足音的に走ってきたにだろう
気配もなかったからほぼ確定だ

「いいえ、いい子だったから助かったわ
じゃあねコナン君。また明日」
「っ、はーい！またね、お姉さん！」
「ええ、気をつけて帰るのよ？」
「じゃあな、コナン。気いつけて」
「…楓お兄ちゃんもね！」


said conan

昨日の出来事があったにも関わらず油断しすぎだ

と、神誓さんと葉宮に言われて目が覚めたような感覚があった
確かに俺は気が抜けていたのかもしれない
もっと警戒しなきゃダメだな…


そう思う反面
一つわかったことがある

これは確信に近い直感だった

神誓Aはただの交番勤務の警官ではないことである

これは前々から思っていたのもあるが
まず靴音が全然しないのだ
気配もない

ジンに会って分かったが
彼奴も彼女も音のしない同じような歩き方をしていた

そして、交番内でのあの殺気


もしかしたら



神誓さんは……

「コナンくん？どうかした？」
「えっあっ！なんでもないよ！」
「そう…ふふ、帰ろっか」
「…うん！」


蘭と歩く帰り道
嫌な推測を頭を振って振り払い、蘭の手を握った

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