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3ー11 ページ32

「神誓くん、君の成績だと交番課で問題ないだろう。上も承知してくれた
頑張りたまえ」
「かしこまりました」

卒業式の日
私は配属先を聞きに教官室に来ていた

表向きは交番課。
その裏では警備局警備企画課第二係に配属された

因みにゼロ達はもうすでに聞きに行っている

皆、三者三様の表情をして帰って来た
特に私の幼馴染は分かりやすく、多分公安か警備課だろう
二係は私だけだろうが…。


廊下に出るとお馴染みのメンツが揃っている

「よお、首席様はどこ所属だ?」
「米花町交番勤務になった」
「おお、要望が通ってよかったな」
「Aは、交番勤務が夢だったもんな」

ゼロとヒロは自分のことのように喜んでくれるので、こっちも嬉しくなってくる

「松田と萩原は機動隊?」
「うん。って言っても最後の最後までAちゃんに解体速度追いつかなかったからなぁ」
「ふふ、そのうち追い抜くんでしょう?2人は」
「「当たり前」」

2人の息の合いように微笑ましく思った

「伊達は捜査一課だっけ?」

ヒロが尋ねると伊達は照れ臭そうにへへっと笑って頷く

「あー、一番似合うよな。捜査一課」
「伊達だと安心感あるわね」
「んな褒めてもなんもでねぇぞ。まあ、俺より神誓の方がすごいんじゃねぇか?
首席落ちしたことねぇし」

伊達がいったことに周りは同調して遠い目をする
ふと、降谷が呟いた

「最後の最後まで首席取れなかったなぁ」
「柔道も、剣道も、弓道も、な」
「おまけに銃の扱いも上手くて勉強もできるって…完璧か」
「しかも、降谷に実技で勝てるのがすげぇよ」
「わかる!どうやれば防護盾素手で割るやつに勝てるんだ!」
「萩原、喧嘩なら買うぞ?」

いつものやり取りにクスリと笑う
こうやって全員が笑いあえるのは卒業後数回もないのかもしれない
公安や警備局などの機密性の高い部署に配属されたのが3人
機動隊や捜査一課などの不定期な出勤のある部署に配属されたのが3人

それでも笑い合いたいと思うのはわがままだろうか

「ねえ、みんな」

私の声にみんなが振り返ってくれる

「少し、約束事をしましょう?」





「ーーーーー、ーーーーー」


ざあっと桜とともに風が吹く

その内容にみんな驚いたように目を丸くしていたが
フッと笑って了承の答えをくれた

その約束は簡単でいて微笑ましい小さな約束事だ


けど


だからこそ




守ってほしい

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al8056(プロフ) - この世界ではの話でネグリジュじゃなくてネグリジェだも思います! (2020年6月3日 0時) (レス) id: bd89f0112b (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - ayuさん» ありがとうございます!頑張って更新します!! (2019年5月21日 18時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
ayu - 初コメント失礼します!この作品がすごく面白くて更新楽しみにしてます!応援してます! (2019年5月21日 8時) (レス) id: e1359604fe (このIDを非表示/違反報告)
くるクラ(プロフ) - 白桜姫さん» ありがとうございます! (2019年5月21日 7時) (レス) id: 7e8dc5ebed (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - あなたが神か?最高! (2019年5月20日 0時) (レス) id: b2ef42075e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くるクラ | 作成日時:2019年5月19日 20時

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