【ワンピース】親父ぃ！空から女の子が！！ 2

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ティーチの買い物が終わった頃、店主が注文の商品を持ってきてくれた

Aハ アタラシイ 装備 ヲ 手ニ入レタ！

なんてテロップを頭の中にめぐらせながら、店主から買い取ったホルダーを着ける

「こいつは、この島にしか生息しねぇファイアフォックスっつう狐の皮を使っている
この狐の皮は一定の温度を保つ性質がある。温度は20〜25度。
まあ、こいつに入れとけば金属凍傷にはなんねぇだろ
だが、元々白い皮を黒く染めてる。あんまりに雑な扱いをすりゃあ塗装は剥がれる」

説明を受けながら頑丈なホルダーの中に手を突っ込んでみる
確かに暖かい。雪山に遭難しても暖は取れそうだ

「…なるほど
ありがとう、店主さん。予想以上の品だよ」

武器を仕舞ったり取り出したりしながら言えば、店主はフンッと鼻を鳴らした

「そうかよ」

ぶっきらぼうな返答に苦笑しながら追加料金を置いた

「世話になった
また来るよ」
「おぉ、そうしとけ」

ぶっきらぼうで親切な店主に微笑んで店を出た
先に行ってしまったティーチの気配を覇気で探しながら街を走った





その日、船はスノードームを出港した
ログはたったの2日で溜まってしまうらしい
もう少しいてもよかったのだが…仕方がないか。

雪がちらつく海の景色を眺めながら、ため息をつく
久しぶりにお気に入りの島だったのだ
あの島は…。

「なあに辛気くせぇ顔してんだ？」

ズシリとした重みに顔を上げる
この匂いはイゾウだ

「んー、お気にの島だったからさぁ」
「へえ？特に何もなかったような気もするけどな」

不思議そうに聞くイゾウに微笑む

「ふふっ何もないから好きなの」
「物好きだな」
「なんとでも言え」

クツリと笑うイゾウにベーと舌を出す
すると、頰を思いっきり引っ張られた。解せぬ

「そういや、知ってか？A」
「ん？何」

頰を抑えながら言えばイゾウはタバコをふかしながら言う

「グランドラインにおもしれぇ奴がいるんだ」
「おもしれぇ奴？」
「ああ、前にAが持ってた手配書のよぉ
えっと、火拳のエースだったか
あいつ、七武海の勧誘を蹴ったつってオヤジが新聞を見てたぜ」
「…へぇ、そうなんだ」

エースがここに乗るまであと少し
……サッチが死ぬのもあと少しだ



誰も、死なせたくないんだけどなぁ




そんな思いを胸に押し込め無理やり笑みを作った

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