【ヒロアカ×刀剣乱舞】轟家の失敗作少女の個性は"刀剣乱舞" (ページ37)

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第34話ページ37

緑谷side
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霧氷さんと一緒に来た髭切さんが轟くんを抱え、僕の所に連れてきた。

髭切「この子を頼んだよ。」

髭切さんは轟くんを僕に預け、僕たちを守るように立った。

「焦にぃをよくも……霧氷！お前を全力で倒す！」

『勝手に喚いてろ。』

Aちゃんが霧氷さんに氷壁を放った。

が、霧氷さんが氷壁を懐の刀で斬った。

いや、正確には氷壁を溶かした。

緑谷「なに？あの刀。」

霧氷さんが持っていた刀は刀身が青く光っていた。

氷が溶けたってことは……あの刀は炎？

『なんだ。もう疲れたのか？』

「うるさい黙れ！」

Aちゃんが氷壁や氷片を霧氷さんに向かって放った。

ただ、全て刀の炎によって、溶かされた。

髭切「僕の主にあんな攻撃当たらないよ。」

緑谷「どういうことですか？」

髭切「僕達の主は普通に戦うからね。僕達の足を引っ張らないようによく手合わせはしているから、あんな攻撃、主にとっては朝飯前だよ。

そろそろ相手の堪忍袋の緒切れるかな。」

『そんな攻撃をまだ繰り返すのか？』

焦凍「うっ。」

緑谷「轟くん！？大丈夫なの！？」

焦凍「緑谷。あぁ、大丈夫だ。」

霧氷さんは轟くんに“死ね”って言っていたのに殺さなかった。

なんでだ。

『まだ、攻撃を続けるか？』

「……」

Aちゃんの腕を見ると、腕が凍っていた。

焦凍「A……。」

轟くんは体をを起こして、Aちゃんの方に向かおうとするが、髭切さんに無言で制される。

『それ以上個性を使えば、その腕は使い物にならなくなる。』

「それでもいい！」

霧氷さんは笑顔でAちゃんの方に笑顔で近づいていく。

でも、その笑顔は悲しんでいるように見えた。

『何故、そんなに自己犠牲をする』

「そうすれば……お母さんが…」

『お母さんが喜ぶ。なんでそう思う。

あんたを見た目だけで怯えていたのに。』

「違う！！お母さんは…」

『お母さんは…なんだ。

憔悴していったのは、親父だったエンデヴァーのせいだろ』

「違う！私がお母さんを守れなかったから。」

Aちゃんは声を荒らげていた。

「修羅！私の敵を倒して！」

Aちゃんが叫ぶと、Aちゃんの背後に氷で作られた阿修羅が現れた。

『こっちも多少、本気になってやるか。』

霧氷さんは刀を自身の横に構えた。

『“紅蓮一条六撃”』

霧氷さんは一瞬で、阿修羅を粉々に斬った。

そのまま霧氷さんはAちゃんの心臓を刀で貫いた。

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