転スラ!!〜異国転生物語〜

転生2 ページ7

嫌な夢を見た

炎に包まれて死ぬ夢

Aはスっと眼を開けた

そしてもう一度寝ようと思い寝返りを打った

しばらく経って誰かが部屋に入ってくる音がした

その誰かが自分の顔を覗き込むような気配もする

気にせず寝ようとも思ったがある違和感を感じた

布団がフッカフカ·····!!

え?!布団変えたっけ?!

Aはバッと起き上がった

·····まぁ顔を覗き込んでる時に起き上がられたらぶつかるのは当然の事で

ゴチっ

鈍い音がしてAは痛みに悶えた

『いっっ！』

相手は驚いたようではあったが痛がる素振りは見せない

「·····大丈夫か?」

聞き覚えのない声

Aは声の主を見た

『·····誰?』

Aは警戒心をさらけ出した

そして周りを見回す

窓ガラスに目が行く

『?!誰?!』

食いつき気味に窓ガラスに飛びつく

その窓ガラスに映っている自分は記憶の中の自分とは掛け離れている

真っ赤な髪に真っ赤な眼

人間離れしたような姿に唖然とした

『·····え?どういう事?』

《解》

『うわぁぁぁ!!』

頭の中に響き渡る声にAは大声で叫んだ

ビクゥッ!

Aの声に驚いたのだろう

銀髪の少女はビクッと肩を震わした

《個体名:Aは転移をした模様》

転移·····つまり·····

『転生·····?』

「え?!」

銀髪の少女は転生という言葉に大きく反応した

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