依代 ページ48
『·····?!なんで·····精霊なんて要らない
私は·····蒼がいないと·····』
蒼はクスクスと笑った
「どうせ·····すぐ私は死んじゃうんでしょ?」
『·····なんでそう思うの?』
「精霊が·····私に聞いてきたんだ
«お前の望みはなんだ»って·····
·····精霊に全部聞いたよ」
『·····蒼の望みってなんなの?』
「·····私が死んだら·····精霊は消滅してしまう
それが嫌だった精霊は·····私の望みを叶える代償として·····新しい依代を要求してきたんだ·····」
「·····精霊を宿した人は·····強くなるんでしょ·····?
だったら·····Aには強くなって生きて欲しい·····」
蒼の言葉は小さな子供のようだった
『·····1人だけ生き残りたいだなんて思わない·····』
蒼はうっすらと笑い、蒼は私の手を強く握った
「·····じゃあさ·····強くなって·····私を生き返らせてよ·····」
『·····え?』
「·····約束·····だ·····よ·····?」
『·····約束』
蒼は安心したような顔をして眼を閉じ、握られていた手から力が抜けた
『蒼·····おやすみ····』
私はそう言ってリムルを見た
リムルの手には真っ黒な珠がある
リムルは何も言わずに私に珠を渡した
『·····ありがと』
《ユニークスキル「饑渇者」を使用しますか?
YES/NO》
『·····YES』
私の手に珠が吸い込まれていった
《告》
《スリープモードへと移行します》
私の意識はそこで途切れた
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スラ - 蒼に対して偽名を使ったのは何故ですか?本名を名乗らない理由がよくわからないんですが (2020年9月13日 2時) (レス) id: 54bfaaff74 (このIDを非表示/違反報告)
黎夜 - お兄様と名前が同じでビクッたww (2020年1月25日 18時) (レス) id: a6c25ee586 (このIDを非表示/違反報告)
セイ - セイです!!なるほど いきなり変えるのはよくないと思うのでゆっくり告知してから変えようかと思います!!コメントありがとうございます! (2019年5月23日 23時) (レス) id: 5f3411afe8 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - これタイトル魔物ってなってるけど魔人じゃね (2019年5月22日 15時) (レス) id: 955356ab25 (このIDを非表示/違反報告)
ロビン - この展開は読めなかった…ww (2019年5月14日 17時) (レス) id: 955356ab25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セイ | 作成日時:2019年4月26日 19時