転スラ!!〜異国転生物語〜

同じ仲間 ページ42

誰·····?

久しぶりと言われたが､全く身に覚えがない

見た目からして日本人だろう

「A·····､行こう·····」

蒼が不安気に私の袖を引っ張る

『う､うん·····急ごう』

その様子を彼は懐かしいものを見るかのように眼を細めて見つめている

私は､その眼が異様に不気味に見えた

‹A!›

頭の中に響くかのようにリムルの声が聞こえた

リムル·····?!

‹嫌なオーラを感じたから鬼神達を連れて今そっちに向かってる
森でそいつに出くわすかもしれない
見つけても手を出さずに逃げろ›

·····あのーもう会っちゃった·····

‹?! ·····悪いがどうにか持ち堪えてくれ!何故かスキルが使いづらくなってる!多分奴のスキルだ!影移動も出来·····ないからすぐに·····か·····事が·····!›

ブチッ

思念伝達が切れた

これもスキルだから使いずらくなってるんだろう

·····やばいな どうしよう

私はチラリと彼を見た

彼はニコニコと私を見つめている

「お友達とお喋りは終わった?」

『?!』

なんで·····

「お節介なお友達だね Aを助けに来てくれるんだ」

思念伝達が聞かれてる

これは個人に伝えることしか出来ないはずなのに

話の内容をよく分かっていない蒼は首を傾げている

『·····あの､貴方は誰ですか?』

彼は一瞬キョトンとして微笑んだ

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