058話 ページ9
柊「まぁ、もちろんそのリストだけじゃ証拠にならないし、まだ背後に大きな力が働いているかもしれない。
でも、だからこそ!ここで退くわけにはいかないんだ!
景山の死を無駄にしないためにも、もう二度と景山のような犠牲者を出さないためにも!
俺に、協力してくれないか」
瀬尾「さっき先生が言ってた。迷って、もがいて、ダメだった時……傷つくどころじゃ手遅れになるんじゃないかって。
犯罪者のレッテルを貼られて、フツーの道は歩けなくなるんじゃないかって」
柊「そんなことにはさせない!!すべての責任は俺が持つ!」
兵頭「口では何とでもいえるよな」
柊「だったらこれから証明してやる」
そう言って、真下の教室に行こうとする先生についていく。
顔見る限り、また痛むのだろう。
まぁ、私も軽く痛いけど。
柊「Aは見てろ」
『やだ。人質役したいんだよね。大人しくしてるから!』
柊「……はぁ、約束だからな」
『うん!』
私は両手を後ろに組んで縛られたフリをし
先生より先にハッチの下に降りた。
そこにはSITの数名が扉につけられた特殊なカギを解析しているところだった。
柊「警察のみなさーん、そこまでです」
SIT「柊です。柊が現れましたっ」
柊「倒れたという情報が出回っていたので、さぞかし驚いたことでしょう。生徒に情報を拡散させたのは、僕の指示です」
SITがカメラで捜査本部とつないでいるであろうことを見越して
ジェスチャーを交えながら話す先生は
まーたいきなり私にナイフを突きつけた。
『え!?ちょっ!!』
柊「爆弾の数も減ってきちゃったので新しい武器が欲しくて。だからー…っ!!」
『おっと……』
痛みで倒れそうな先生をSITにばれないように梯子と私の体で挟んで支える。
表情は……なんとか自分で耐えてっ。
柊「すべての武器をここに置いて、撤退してください」
SITの1人が銃を構えたとき、廊下の天井が爆発し、SIT数名の真横に崩れ落ちた。
ちゃんとケガしないところを狙ったのである。
柊「ご安心ください。隊員の皆さんは無事です。ただ、次は本当に真上にある爆弾を爆破させ、人質として連れてきた藤枝Aを殺します……どうしますかっ」
私は少し口角を上げながら“撤退して”と口パクで伝えた。
目には涙を浮かべておいたから不自然にはなっていないだろう。
……疑われたら疑われたで警察病院で大人しくしようかな。
141人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
唯颯(プロフ) - ハナさん» 大丈夫です (2021年1月13日 4時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
ハナ(プロフ) - 質問大丈夫ですか? (2021年1月10日 21時) (レス) id: 7b57897ee4 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - スライムさん» ありがとうございます!頑張ります! (2020年1月28日 23時) (レス) id: a45fde35bc (このIDを非表示/違反報告)
スライム(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2020年1月28日 23時) (レス) id: 028b55ef6b (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 楽しみです!!!\(//∇//)\ (2020年1月28日 22時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月20日 23時