009話 ページ10
『どうしたの?』
柊「辛かったな……」
『ますます好きになっちゃうから、サラッとそういうことしなーい』
柊「なんだ、なってくれないのか」
『っ……ほら、準備室戻りますよ』
そう言って先生の腕の中から抜け出た私は先生の手を引き準備室に戻った。
するとモニターから声が聞こえてくる。
宇佐美≪それって好きってこと?≫
光永≪うわっ……きも≫
石倉≪マジかよ!それじゃただのロリk……≫
石倉君の言葉を遮るように須永君が石倉君を叩いた。
たぶん、監視カメラを警戒しているのだろう。
甲斐≪言ってやれよ。自分の気に入った生徒が自 殺した理由を知りたいだけのロリコン変態教師ってな≫
『こいつら殴ってきていい?』
柊「ダメだ、堪えろ」
握りしめた拳をおろした私は話し合いが行われている教室をモニターで静かに見る。
諏訪≪自 殺した理由って言われてもね。元々心開くキャラじゃなかったし≫
水越≪ねぇ、香帆。よく一緒に帰ってたじゃん≫
宇佐美≪まぁ、この中じゃ一番仲良かったかも≫
水越≪なんか知らないの?≫
魚住≪いや、景山さんと友達だったのは茅野ちゃんと藤枝さんでしょ?茅野ちゃんは何か知らないの?≫
茅野≪あたしは……≫
宇佐美≪別にさくらだって、そこまで仲良かったわけじゃないよ。ねぇ?≫
茅野≪……うん≫
圧が凄いなぁ……。
ここで、出ていきたいところだけど。
それは何か違う気がしてグッと堪えた。
『そういえば、先生の目的は?』
柊「頭のいいAならそのうち分かる」
『そっか』
私は澪奈と出会ったときのことを思い出していた。
本人には秘密で澪奈の絵を描いていた時、
たまたま声をかけられた。
景山「よく描けてる」
『えっ、景山さんっ』
景山「隠さなくてもいいよ!隣の席の藤枝Aちゃんだよね。ノートにも描いてるの知ってるよ」
『あっ、見られてた……』
景山「ねぇ、私と友達にならない?」
『え?……気持ち悪くないの?私のこと』
景山「なんで?そんなこと思わないよ!だから、今度からは直接見て描いてよ」
『う、うん!ありがとう、景山さん』
それから私達は“澪奈”“A”と呼び合うようになって
2年・3年は一緒のクラスになれなかったけど
出来る限り一緒にいた。
『澪奈……』
柊「大丈夫だ。お前は、ちゃんと景山の支えになってた」
え?と先生の顔を見る。
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唯颯(プロフ) - LOVEさん» 私の誤字だと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月17日 16時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 29話の「教師と先生」って一緒ですよね? (2021年2月17日 12時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、申し訳ありませんでした。 (2020年1月22日 20時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまってすみませんでした私は唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまった事を物凄く深く反省をしています本当に申し訳ございませんでした(T△T) (2020年1月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人だと分かっていたけど信じられません(怒)貴女唯颯はご迷惑お掛けしましたと思っているんですか(怒)私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人でもいい迷惑でした(怒) (2020年1月16日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月10日 14時