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鳥谷 side
うちの姫が婚約したらしい。
今日の朝、
中島に連れられて、
昨日と同じ服でドームに現れたA。
ついに、こいつも、朝帰りか笑
なんて思うと少し寂しい気もする。
「鳥谷さん、おはようございます、」
「ん、おはよ、
Aも、おはよ。」
「おはようございます笑」
安心しきった顔しやがって笑
「A、着替え、早く着替えておいで、
剛なんかに見つかったら一日中、
付きまとってくるぞ」
「はい、ありがとうございます笑」
Aがトレーナー室に入っていって、
残された俺たちで話す。
「Aのこと、頼むな、
中島が一番わかってると思うけど、」
「、はい。
鳥谷さんも、Aのことお願いします。
何かあっても、多分、俺には言わないんで、
聞いてやってください。」
「ん、わかった、
……ん?え?
お前ら結婚すんの?」
「あ、いえ、婚約だけ、
させてもらいました。」
「……そっか、
おめでとう。」
「………ありがとうございます。」
「トリさん!服ありがとう!」
「ん、分かりやすく置いてあって助かった笑」
「ちゃんとパッキングしててよかった笑」
「あ、A、」
「ん?」
「婚約、おめでとう。」
「、トリさんのおかげです。
逃げずに向き合えって、
背中押してくれてありがとう。」
「幸せにしてもらえよ」
「はい、」
アップを始まる前、人が増えてくるまで
3人でゆる〜く話しながらストレッチをした。
仕事で見る顔とはまた違ったAがそこにいて、
うちの小さな職員さんの
幸せを純粋に願った。
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作者名:璃央 | 作成日時:2017年8月13日 16時