( 宇宙人と天然様とおとぼけさん ) ページ24
(宇宙人と天然様とおとぼけさん)
鳥谷 side
「A、」
「…………」
「おーい、」
「……………」
「起きてるか〜、」
糸井がAを呼ぶけど、上の空。
終いには、顔の前で手を振っても、ぼけー、としている。
「…寝てんのか、お前、黒目で寝られんねやな、」
器用やな〜、
こいつもこいつだ、天然なのか、なんなのか、
………宇宙人か、
「A、糸井が呼んでる。」
「うわっ、」
「おはようさん！」
「糸井さんっ！なんでしょう！」
「おお、なんやったっけ、」
「……………」
、もういいや、こいつらほっとこ、
「思い出してください♪」
「う〜ん、あ、そうや！」
「はい！」
「矢野さんが呼んでたで♪」
「え？矢野さんが？」
「おん、Aみーひんかった？って言って回ってた」
「ありがとうございます、私から声かけてみます！」
「ん、今度から寝るときは普通の寝方しててな〜」
「(あれ、私変な寝方してたっけ？)」
寝てたわけじゃないけどね、
「ね、A、飯行く？」
「あ、すみません、
ちょいと忙しい時期でして…私だけ先に上がるわけには…」
申し訳なさそうな顔でこっちを見る、
「そっか、嫁と子供に会わせたかったんだけど、」
「えっ、会わせていただけるんですかっ？！」
ええ〜会いたかったな〜、
丁度夏休みで、暇してて、
手巻き寿司パーティーをするって意気込んでたから、
Aでも呼ぼうと思ったけど、無理っぽい。
ていうのは建前で、少しでも息抜きになれば、と誘った。
そして、あわよくば俺たちに話してくれないかな、なんて。
「う〜行きたかった〜、」
「、仕事、がんばれ。
自分の手で信頼をもぎとるんだろ。」
「………うん、
早く信頼してもらって、早く仕事任せてもらう。」
「よし、今度予定が合う時でいいから。
嫁にも言っとくし、」
「すみません、どうしても行きたいので、お願いします笑」
「ん、わかった。」
いつも通りの笑顔だし、
顔色はいいし、ちゃんと、寝れてるみたい。
わしゃわしゃ、と頭を撫でると嬉しそうに微笑んだ。
#14 ((いや、糸井も糸井やし、AもAやけど、トリも相当な天然様やで ))
8 (( トリも人のこと言えないだろ ))
6 ((糸井とトリってそっくりや、 ))
88 ((やっぱり、糸井とトリって合うんやろな ))
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作者名：璃央 | 作成日時：2017年8月13日 16時
