花と恋日和 2 ページ3
「ちょっ…やめてください」
「ええやん?もう俺ら卒業なんやしお祝いに1回くらい付き合ってや!!」
「嫌です離して下さい!」
はい居ったーーーー!
何処にでも居る残念な輩が。
物語で言うところのモブやな…可哀想に。
しかも絡んどる相手中学生やし…子供相手になにやっとるんや、情けのうて涙がでてくるわ。
「やっ!!やめて!」
「ほら新しい車買って貰ったんやで、これで俺らとどっか行こうや」
は!笑かすなぁ…どっかやなくて車内で一発やらせろやろうが。
しゃあないなぁ…。
ホンマにいつもなら見て見ぬ振りしとるんやで…今回だけやで…卒業式やからな。
「なぁ…お前ええ加減にせえよ、なにやっとるん?うちの生徒に…その手離したれや」
「は?何言ってんだ…」
「てめぇに関係ないやろうが!」
「お前!中坊のくせに」
お前らやって中坊に声掛けとったやろ?
「聞き分けないやっちゃなぁ…生憎中坊は今日卒業したんやで」
グイッと右手を掴んで背中に回すと強い力で締め上げた。
「イテーー!!」
「痛くしとるんや当たり前やろ?」
「てめ!離せよ!!」
「お前らがその子離したらな」
「クソっ!!」
捕まえていたその子を俺に向かってドンって力任せに突き飛ばし、慌てて受け止めていた隙にそいつらは素早く逃げ出した。
「覚えとけよ!!」
「はいはい…」
…なわけないやろ、こちとらそんな暇やないで。
「おっと…大丈夫か?」
腕の中に落ちてきた小さな身体、男なのにやわっこい身体。
「す…すみません」
声も可愛ええな…。
「良かったな…今度から気をつけえや」
何を気をつけろっていうんや…と自嘲気味に笑った所で、顔をあげたその子と目が合った。
「あの…ありがとうございました」
「そんなん…………………」
は?
何??
男の子やろ???
「あ……濱田さ…ん?」
「え?なんで名前?」
ま、まさかやないの…目が合った瞬間その可愛さに1発でノックアウトされてしまったとか…そんなんドラマか小説のなかでしかない事やと思ってはいたんやけど。
これはあれか…。
恋に落ちてしまいました…って奴か?
「知ってますよ…濱田崇裕さん」
「え?」
ヤバい…今、今、胸がキュンとした。
「有名人やないですか」
鈴を転がしたような綺麗な声っちゅうのはこういうのを言うんやろうか…できるなら、もっと近くで何時まででも聞いていたい。
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rik(プロフ) - なで肩笑窪ちゃんさん» すごく返事遅れてますねすみません。設定のページの1番さ下の方のR18の規制を外せば読めると思います。18歳以上でしたら! (2019年8月18日 22時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
なで肩笑窪ちゃん(プロフ) - 可愛い詰め合わせはどーやったら読めますか? (2019年5月17日 22時) (レス) id: c89a82c1eb (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ちょろびんさん» いつも読んでくださってありがとうございます!Twitterの方なんですがフォローして下さるそうでありがとうございます!一応鍵垢のみフォロー許可を出しております、デリケートなジャンルなので怖々やってますので!よろしくお願いします!! (2019年5月16日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ちょろびん(プロフ) - こんにちは!いつも更新を毎回楽しみにしています!Twitterでも楽しめたらと思いTwitterのフォローしました! よろしくお願いします! (2019年5月15日 20時) (レス) id: 4183493b76 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - yukiさん» コメントありがとうございます!ラブラブりゅかみ!いつも、目指しているのでがんばります!よく横道に逸れますが生暖かい目で見守ってあげてやって下さい。 (2018年4月24日 20時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:rik | 作成日時:2018年3月30日 18時