お弁当の乱 後編 ページ11
けどなぁ…。
『好きや…付きあって下さい…』って言うたら、神ちゃんは喜ぶんやろうか。
黙って頷いてくれるかもしれん…。
もしかしたら泣いてしまうかもしれん…。
その時俺はどんな態度で接したらええんやろう。
どたてらにしても可愛ええ事にはかわりはないんや。
問題は俺や俺！！
あああ…もう…自然に顔が緩んでしまうわ…。
「ホンマに気持ち悪いやっちゃ…」
幸せな俺には、いつもの淳太の嫌味も耳に入ってきいへんわ。
そんくらい俺は浮かれとったんや。
「うまっ！！！」
「ホンマに？嬉しいなぁ」
「…んぐっ…いや！ホンマにうんまい…」
喋りながらもうひとつ唐揚げを口に放り込んだ。
「…ん？んん？」
気のせいかなさっきのと味が…と思いながら神ちゃんを振り返る。
「濱ちゃん味が違うって気がついてくれたんやー」
期待に満ちた表情は一変して満面の笑に変わった。
なんちゅー可愛ええ顔や、外でなかったら今すぐキスしたいわ。
小さなお重に二人分、二つのお弁当箱に分けても良かったけど俺と一緒に分け合って食べたかったんやって。
可愛すぎん？この子。
「はい、お茶もあるで」
「おお！なんて幸せな時間やぁ」
「濱ちゃん大袈裟やって！！」
「ホンマにご馳走さんでした」
「どういたしまして」
かぁーー！なんか俺めっちゃリア充やんなぁ…ゴロンと芝生に横になれば綺麗な青空が見えた…。
「…ん？」
目の前が急に暗くなったかと思うと唇に柔い感触。
チュッて音を立てて直ぐに離れてゆく。
驚いて身体を起こせば真っ赤な顔をした神ちゃんが居った。
「お弁当代…です」
そう言ってペロって舌を出す。
ヤバい…もう俺倒れそう…完璧にキャパオーバー。
バタりと後に倒れると神ちゃんが慌てとったっけ。
「せや、今度の新入生歓迎会にな…俺出ることになったんや」
「え？そうなんですか？」
「淳太が張り切って計画立てとるよ、お芝居だがミュージカルだかやる言うてた」
「うわぁ楽しみ！僕そういうのめっちゃ好きなんです！なんやろ？」
「何やろ怖いわぁ…」
「ぜったいぜったい見に行きますね」
「絶対来てなぁ」
そんなきゃあきゃあ言って絡み合ってる俺らを見て淳太が。
「あれで付き合ってないって、間違いやろ！！」
ってぷりぷり怒っていた事を、俺たちは知る由もなかった。
fin
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rik(プロフ) - なで肩笑窪ちゃんさん» すごく返事遅れてますねすみません。設定のページの1番さ下の方のR18の規制を外せば読めると思います。18歳以上でしたら！ (2019年8月18日 22時) (
レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
なで肩笑窪ちゃん(プロフ) - 可愛い詰め合わせはどーやったら読めますか？ (2019年5月17日 22時) (レス) id: c89a82c1eb (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ちょろびんさん» いつも読んでくださってありがとうございます！Twitterの方なんですがフォローして下さるそうでありがとうございます！一応鍵垢のみフォロー許可を出しております、デリケートなジャンルなので怖々やってますので！よろしくお願いします！！ (2019年5月16日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ちょろびん(プロフ) - こんにちは！いつも更新を毎回楽しみにしています！Twitterでも楽しめたらと思いTwitterのフォローしました！ よろしくお願いします！ (2019年5月15日 20時) (レス) id: 4183493b76 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - yukiさん» コメントありがとうございます！ラブラブりゅかみ！いつも、目指しているのでがんばります！よく横道に逸れますが生暖かい目で見守ってあげてやって下さい。 (2018年4月24日 20時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rik
| 作成日時：2018年3月30日 18時
