if you wanna… 9 ページ44
そう言うと少し照れたように再び先へと歩き出した。
たぶん…彼なりの照れ隠しなんやろなぁ。
「ん〜美味かったぁ」
「有り合わせやけどな…ちょうど鶏肉漬け込んだのが残ってて良かったわ」
「センセの唐揚げ最高やわ！こんなん毎日食べたいなぁ」
「アホやな…毎日なんて胸焼けしてしまうんに」
軽く笑い飛ばすと不意にのんちゃんがじっと見つめてきたかと思うと腕を掴まれた。
「俺…センセなら毎日食べても胸焼けせえへん自信ある…」
「え？何…急に…ふざけんでっ…わっ」
そのまま腕を引かれてよろけた身体はのんちゃんの腕の中にすっぽりと収まった。
「センセやって気持ちええやろ？俺の腕の中…疲れた身体は毎日こうして癒してあげる…だから…」
「のんちゃん…」
「センセと一緒に住みたい」
「ダ、ダメやろ？のんちゃんまだ高校生やん」
胸がドキドキする…いつもののんちゃんとは全然違う、声だって大人びて落ち着いていて…なんだか別人みたいで顔が上げられない。
「ん…俺な…センセと同じ大学行こう思とるねん…そんでセンセと一緒に働きたいねん」
「のんちゃ…」
「センセは俺が隣に居ったら迷惑？」
迷惑だなんて…嬉しくて…嬉しくて…
首を横に振るのが精一杯なのに。
「よかった…」
そのままギュっと抱きしめられた。
やっぱり…のんちゃんの腕の中は安心する…けど、僕の為にのんちゃんがしてくれることはのんちゃんの為になるのかな。
「の、のんちゃん…あんまり僕に気ぃ使わんでも…大丈夫やから…」
「うん…それも分かっとるよ、センセは遠慮するだろうなって…だってセンセは立派な大人で立派なお医者さんや…けどもしセンセが困った時俺を頼ってくれたらええなって…そういう時に真っ先に思い浮かべて貰えるような男になりたいな…ってそう思ったんや」
「けど…」
グズグズしている僕を一旦離すと、のんちゃんはソファから降りて目の前で正座をしこちらに向き直った。
「センセ…直ぐにすぐって言う約束やないねん、もし俺が大学受かったら一緒に住んでくれませんか」
のんちゃんの表情は真剣で…僕も真面目に返事を返さなくてはいけないんやって思った。
僕の答えなんて決まっているけどな…。
「はい……けど受かったらやで」
「相変わらず可愛ええ顔して言うなぁセンセ」
「必須条件やからな」
「了解！良かったぁ〜これで俺も勉強頑張れるわ！」
ニッコリと笑ったのんちゃんの顔が少し大人びて見えたのはきっと錯覚じゃない。
けど、そのあとふんわりと触れてきた唇はいつもの優しいのんちゃんやった。
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rik(プロフ) - 流智LOVE(智洋にデレ期？！)さん» コメントありがとうございます！ツィ見れないって方何名かいらっしゃったみたいなのでこちらに移行させようかなと思います！ちょっと、待っててください！因みにかみしげじゃなくてりゅかみでした(´･×･`) (2019年10月4日 20時) (
レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
流智LOVE(智洋にデレ期？！) - はじめまして！あの私Twitter見れないんです(T_T)なのでぜひこちらに移してほしいです！これからも頑張ってください！ (2019年10月4日 17時) (レス) id: db4b56f1e4 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ほのかさん» うわゎ！あ、ありがとうございます！！！ほんとにこんなケアレスミス…お恥ずかしい。言ってくださって良かったです！どんな羞恥ぷれいかと…。懲りずにこれからもよろしくおねがいしますねー。 (2018年1月2日 15時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - おせっかいだったらすみません・・・「遅れてきたサンタクロース」の部分のお話が９ではなく１０になってしまっていますよ。 これからも更新頑張ってくださいね! (2018年1月2日 15時) (レス) id: da2d0b67d7 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - いつも読んでくださってありがとうございます。マイページの設定の所の一番下の所から年齢確認をして頂くと出てくると思います。よろしくお願いします。 (2017年10月8日 14時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rik
| 作成日時：2017年9月29日 15時
