I’m all about you

恋は…いとをかし 5 ページ5

緑「か…からかわん…で」

ポロって涙が零れたらもう止まらない。


ポロポロ…後から後から溢れてくる。


緑「大人を…からかわんで…や」



ちょっと待って…神山せんせマジ泣きはいってるんだけど。


桃「からかっとらんです…」

緑「…じゃなんやの？…うっく」

桃「やって、せんせに触られるとめっちゃ興奮する」

胸に閉じ込めキツく抱きしめた。

桃「家でせんせの事考えただけてドキドキしてもーて、ココが熱くなる」

せんせの手を取って自分の胸に充てる。


緑「それって…どういう」





『人はそれを恋と呼ぶなぁ』



桃「え？」

緑「流星！！」

なんなん？振り向いたらドアにもたれた超絶美形がこっちみて微笑んでるんやけど。

流星って神山せんせが呼んでた！流星…ながれぼし？何その名前までイケメンって。


青「若者！無理強いはアカンよ」


やんわりと制されて、腕の中の神山センセをさらってゆく。


その流れるようなスムーズな動作一連に、うっかり見とれてしまったわ。



緑「りゅうせぇ」


腕の中で小さく美形の名を呼ぶ神山せんせは、美形との相乗効果で、ほんまどこのプリンセスやねん！！でな具合に可愛ええ。


ふわぁぁぁ…可愛ええなぁ。




てか、奪われてる？俺？奪われてるんやけど！



青「大丈夫か？とも」




とも！！！ともやて？？？てか下の名前なんて言うんやろ？


桃「せんせをさらっていかんでくれ、イケメン！今診察中やねんけど、俺病人なんや」


青「とてもそうは見えへんけどな…」


桃「あんたも今言ったやないか『恋の病』やって、やからせんせに見てもらう」


青「だからそれがあかんって言うとるんや、ともにはまだ早いんやって」


まだ早いって、お医者さんなんやからいくら若く見えたって20代後半はいってるやろ、なにが早いん？過保護すぎやろ？


緑「流星…僕、平気やから…診察せんと」


青「いいや、ともは色恋はいってしもうたら.どうしようもなくなんねん」


緑「でも小瀧くん高校生やし」


青「最近の高校生は、ませとるんやから心配やでキスとかされてるし」


緑「可愛ええもんやろ？」


青「アホか！ボケっとしてたら、いつの間にかヤらラれてました！って感じやぞ！ちょっとは危機感持てや」


悔しいけど、流星の言ってる事は本当で反論もできん…あわよくば…って思っとるのも事実だしなぁ。


チラリとこちらを向いたせんせと目が合う…。



流星から奪い返してほしいって視線を感じるのは俺の勝手な解釈やのかなぁ…。

恋は…いとをかし 6→←恋は…いとをかし 4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す