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第41話 ページ41

そして翌日。
朝起きたら作業中だったまふさんが作業部屋から出てきたタイミングとぴったり合い、そのまま朝食を一緒に食べて、お見送りまでしてくれた。この後一眠りするらしい。本当に昼夜逆転生活をしているようだ。

そして夏季講習が終わって、まふさんに連絡を入れてからそのまま帰路に着いたのは良かったのだが、問題はまふさんの家の玄関前にあった。



『これ、何て言って入れば良いんだろう……』



"ただいま"?いやでもここは我が家ではないから……
"おじゃまします"?…ちょっと他人行儀かな……?

そうやって数分うんうん悩んでいた私。





そ「………………そこで何してんの」





声がした方を見ると黒髪色白の男性。
少し眠そうな目が、まっすぐこちらを見ていた。

…………………そらるさん、だ。



どうしよう、また志麻さんの時みたいに誤解されちゃう…何か言わなきゃ…っ、

『ぁ……えと…』

足が、声が震える。
視界が少しボヤけて、目の前にいるそらるさんと目を合わせられなくて俯いた。

そ「ここに何か用?見たことない顔だけど…」



がんばれ、

がんばれっ、

動け、私の口………っ!!





そ「…ちょっと落ち着いて。深呼吸しよう。」

『ぇ……』

驚いて顔を上げると、ふんわりと笑ったそらるさん。
あ、あれ……?私てっきり…。

そ「別に君を疑ってるわけじゃないよ。マンションのエントランスを抜けて部屋の前まで来てるなら少なくともマンションの入居者が許可する必要があるし、制服のまま来るリスクを分かっていないような学校に通ってないでしょ。」

その制服、数駅先の名門高校のだよね?とそらるさん。



良かった………分かってくれた……。

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まなつ(プロフ) - コメント失礼します。ただ一人の私自身を思ってくれる、本当の私を見てくれる、そんな優しい誰かがすぐそばにいる、それを気付かせてくれる誰かがいる夢主ちゃんはとても幸せですね。素敵なお話をありがとうございます (2020年6月25日 23時) (レス) id: c0717d53d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッティ - 奇遇、私も埼玉住んでる (2020年6月13日 18時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 心春さん» これは世界中で理不尽ないじめと戦う皆の話です。貴方の心に響いたのならきっと貴方も過去(現在かもしれませんが)経験がおありなのでしょう。「結局誰も助けてくれない、けれど何処かに助けてくれる大人は必ずいる」をテーマに書いておりますのでコメント嬉しいです。 (2020年5月26日 7時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
心春 - 泣いてしまいました。夢主ちゃんの周りに素敵な方達がたくさん居て、読んでいてとてもあたたかくなりました。これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2020年5月26日 0時) (レス) id: dd23ca9c81 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しおさん» ありがとうございます。「貴方にとって優しい世界が何処かにある」をテーマに書いておりますので伝わっていたのはとても嬉しいです。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月6日 12時

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