第27話 ページ27
セ「ほんならセンラは何すればええ?テーブル拭こか?」
『え……?』
セ「Aちゃんが大丈夫なラインを教えて?キッチン越しなら大丈夫?」
『あっハイ!大丈夫です!』
セ「ん、ほんなら布巾をコッチ投げてください。」
手元にあった布巾をセンラさんに放り投げるとキャッチしてくれたセンラさん。
セ「ありがとな。」
ふんわりと笑ってから、テーブルを拭き出す。
……やっぱり大人だ。
渉くんや坂田さん、まふまふさんとは違う距離の詰め方。
セ「Aちゃんの好きな科目は?」
『数学ですかね…家庭科も好きです。』
セ「そら羨ましいわ、僕が苦手やった科目や。」
『センラさんは…?』
セ「僕はわりと国語とか好きやったよ?音楽も好きやったなぁ。」
『…今日は、あの、4人で打ち合わせですか…?』
セ「んー、せやね。リハーサルしながら打ち合わせして細かい修正していくんよ。やっぱ動いてみんと分からんことも多いから。」
『確かにそうですよね、やってみて初めて分かることもありますし…。』
ぽつぽつと広がる会話に、いつからか自分から話しかけられるようになっていたことに気付いたのは渉くんがお風呂から上がってきた時だった。
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まなつ(プロフ) - コメント失礼します。ただ一人の私自身を思ってくれる、本当の私を見てくれる、そんな優しい誰かがすぐそばにいる、それを気付かせてくれる誰かがいる夢主ちゃんはとても幸せですね。素敵なお話をありがとうございます (2020年6月25日 23時) (レス) id: c0717d53d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッティ - 奇遇、私も埼玉住んでる (2020年6月13日 18時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 心春さん» これは世界中で理不尽ないじめと戦う皆の話です。貴方の心に響いたのならきっと貴方も過去(現在かもしれませんが)経験がおありなのでしょう。「結局誰も助けてくれない、けれど何処かに助けてくれる大人は必ずいる」をテーマに書いておりますのでコメント嬉しいです。 (2020年5月26日 7時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
心春 - 泣いてしまいました。夢主ちゃんの周りに素敵な方達がたくさん居て、読んでいてとてもあたたかくなりました。これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2020年5月26日 0時) (レス) id: dd23ca9c81 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - しおさん» ありがとうございます。「貴方にとって優しい世界が何処かにある」をテーマに書いておりますので伝わっていたのはとても嬉しいです。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛 | 作成日時:2019年8月6日 12時