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第19話 ページ19

う「あ、それで?二人は何の用だったんだ?」

ま「んー、ホントはウチでゲームやろうと思って連絡したんだけど…。」

そこでまふがチラリとAを見やった。

『っ、』

ま「……ゲームはいつでも出来ますから。今日は折角ですしAちゃんと仲良くなりたいです!」

坂「せやな!僕のことも知って欲しいし!」

ま「うんうん。まずは自己紹介がてら…さかたん!いつもの一発ギャグをどうぞ!」

坂「おいっ!!!そんなんないわっ!!!」

『っ、ふふ……』

う「…ったく…。」

可笑しそうに笑うAと、呆れつつも笑みを浮かべる俺。

ま「まぁ一発ギャグは冗談としても僕らの事は知って欲しいんです。ほら、万が一うらたさんの手が離せない時とか、近くにヘルプ求められる人がいた方が心強いでしょ?」

う「確かに。」

『あ、でもお二人の事は存じていますよ。あの、Twitterも拝見させて頂いておりますので…。』

ま「ホント?嬉しいなぁ。」

優しく笑うまふ。きっと痛みを、苦しみを、Aと同じように経験してきたからこそだろう。

坂「じゃあAちゃんのこと教えてや!」

『え、私…ですか?』

名案!と言わんばかりのドヤ顔を浮かべて坂田が言葉を続ける。

坂「好きな食べ物、好きな教科、何でもええで!」

『えーっと…』

ま「じゃあ好きな食べ物は?」

『甘いものが好きです。』

坂「おぉ!!」

ま「うらたさんと一緒だ!じゃあ好きな動物!」

『んー……猫、ですかね…。』

坂「僕らと同じやん!!!」

ま「これは運命ですね!!!」

う「……くははっ」

『ふふふっ』





それからも質問攻めは続き、A達は少しだけお互いを知ることができた。





明日はいよいよ、高校初登校日だ。

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まなつ(プロフ) - コメント失礼します。ただ一人の私自身を思ってくれる、本当の私を見てくれる、そんな優しい誰かがすぐそばにいる、それを気付かせてくれる誰かがいる夢主ちゃんはとても幸せですね。素敵なお話をありがとうございます (2020年6月25日 23時) (レス) id: c0717d53d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッティ - 奇遇、私も埼玉住んでる (2020年6月13日 18時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 心春さん» これは世界中で理不尽ないじめと戦う皆の話です。貴方の心に響いたのならきっと貴方も過去(現在かもしれませんが)経験がおありなのでしょう。「結局誰も助けてくれない、けれど何処かに助けてくれる大人は必ずいる」をテーマに書いておりますのでコメント嬉しいです。 (2020年5月26日 7時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
心春 - 泣いてしまいました。夢主ちゃんの周りに素敵な方達がたくさん居て、読んでいてとてもあたたかくなりました。これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2020年5月26日 0時) (レス) id: dd23ca9c81 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しおさん» ありがとうございます。「貴方にとって優しい世界が何処かにある」をテーマに書いておりますので伝わっていたのはとても嬉しいです。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月6日 12時

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