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そうして彼女と作ることになった衣装。
最初は僕達のイメージする衣装案をイラストレーターさんに書いてもらい、それを彼女に渡したのだが。
『あの、このライブで使う音源とか曲ってもうある程度は決まってますか?』
ま「っへ?」
突然そんなことを言い出した。
今までの衣装さんは僕らのイメージしたものをそのまま製作してくれていたので、こんなことを言われたのは初めてだ。
ま「はい、決まっていますけど…。」
『今聴くことって可能ですか?』
僕がチラリとそらるさんを見ると、カバンの中からノートパソコンを取り出してくれた。
そ「テーマソングだけで大丈夫ですか?」
『この衣装のテーマになっている曲は全部お願いします。この衣装を着て歌う予定の曲は何曲でしょうか。』
そ「えっと……この衣装なら4曲です。」
『お願いします。』
そ「分かりました。」
そしてイヤホンをつけて曲を聴くAさんはイラストブックに何かを描き始めた。
それが僕らが出した衣装案なのだと気付くのは早かった。
ま「っ…凄い……」
そ「あぁ………」
僕らのイメージした衣装をベースに、少しずつ手が加えられていく。
帽子には羽がついて、衣装ジャケットの裏地は翻し方で見え方が変わるように。
『……お待たせしました。』
そうして見せられた衣装案は、確かに僕らがイメージした世界観そのもの。しかし僕らが最初に出した衣装案を壊す事なくベースにしてくれている。
ま「…これで作ってください。」
そ「俺も。お願いします。」
そうして僅か一週間後。
完成の知らせを受けて初めて衣装を見た時、僕達は、
彼女は天才なのだと、気付いたのだ。
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ちょこ2(パソコン変わりました≪元ID 5ad0b4ef6a≫)) - 終わってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます! (8月15日 20時) (レス) @page16 id: c7ac99c812 (このIDを非表示/違反報告)
くらげの死骸 - 今日で一年と五か月ちょっとが経ちました。お元気ですか?ずっとずっと待っているので、気が向いた時に戻ってきてください! (2021年7月21日 3時) (レス) id: 39ac13b7d9 (このIDを非表示/違反報告)
Ria(プロフ) - 今日で一年経ちました。良かったら戻ってきてください。私達は、いつまでも貴方を待ち続けます。 (2021年2月2日 23時) (レス) id: ca363474a4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ - 急に呼び出してごめんね。あの、ず、ずっとまえから伝えたかったんだけど、す、好きです。付き合ってくれませんか!!?//(分かりにくいネタ)(告白のシュチュとこの小説への思いのあらわしかたが独特) (2020年3月10日 10時) (レス) id: a2fa91df99 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - るいさん» ありがとうござ………夜しか!?!?夜は眠れているんですね!?!?それは良かったです!!!!! (2020年2月8日 15時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛 | 作成日時:2020年2月2日 19時