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転生者の朝は早い……のかはさておき俺の朝は早い。というより元々は弱いのだが休日も毎日無理矢理早起きしているうちに慣れたのだ。やっぱり早寝早起きを癖にしないと将来困るからな。
健全な生活が健康な体へと繋がっていくというのは前世で経験済みである。ついでに言うと軽くだが毎日運動してるし肌ケアもしてる。将来に響くからな(重要)。
10代の無茶は20代に出て、20代の無茶は30代に出る。いやマジで。
「あっモブさん、おはようございます」
「死神くんおはよう」
「いやぁ昨日徹夜しちゃって眠いですよ。ちょっとだけ寝たんですけど、一瞬起きたら何故か寝れなくなって」
確かにとても眠そうだ。わかりにくいけど若干隈が出来ているが……ゲームかな? そういえば死神くんは実況するのだろうか。日常組で最年少だが実況歴は一番長い彼は中学生の頃から実況していたはずだ。少なくとも俺が死んだ時点で10年以上の経歴を持つ彼はこの世界でどうなるのだろうか。
「俺普通に10時ちょっと前に寝た」
「早くないですか!?」
「6時ちょっと前に起きた」
「おじいちゃんじゃないですかww」
「誰がおじいちゃんだコラァ!」
まあおじいちゃんが徘徊してそうな時間帯なのは認める。俺は朝起きたらまずカーテンを開け陽の光を浴び、ラジオ体操をする。そして軽く柔軟したり腹筋したりして勉強を始める。母さんに呼ばれたら朝ごはんだ。健全な生活が以下略。
「それにしても眠いです」
「…………君今日って科学ある?」
「へ? 確かあったと思いますけど」
「俺の親友の従兄弟がこの学園にいるんだけどさ」
「はい」
俺はあの実写動画を思い出しながら言った。
「科学だけは寝てはならぬと」
「なんでですか？」
「知らん」
「えぇ……」
一応ほんとに聞いたことがある。転校決まる前だったけど、まさか……あのヘルドクターのことなのか? ヘルドクターに科学教えてもらえるとは嬉しいけど、実験は楽しみ半分恐怖半分といったところだ。……ヘルドクターがうちのクラス担当してればの話だけど。
「そうだ、授業といえば今日体育あるやんけ」
「あっ僕もだ!」
「ダルいよ〜」
「眠いよ〜」
スペック上がってもやっぱ運動嫌いだわ。苦手意識は改善されてるけど出来る限りやりたくない。水泳も出来るようになったけど絶対やりたくない。
「おはようございます」
「ん?」
かなり昔で聞き慣れた声に振り向くとそこにはエミさんがいた。
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作者名：ドラム缶 | 作成日時：2019年9月12日 6時
