ぽや門に恋した姫 (ページ10)

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落ち込んでいるはずなのに、正門くんの手が髪の毛に触れる度に心臓が高鳴る。

(こんなことするなんて彼氏みたいやん、、)

正「はい、乾かし終わったで」

合図のつもりなのか、後ろから両手を私の肩にポンと置いて顔を近づけて言ってくる正門くん

『え、あ、はい…ありがとうございました…//』

正「よし、もう遅いしAは寝ないとな？こっちおいで」

いきなり手を繋いできてどこかへ連れてかれる

そこは寝室……

『いや、私はベッドなんてええですよ！ソファとかで十分ですから！』

正「何言ってるんよ、お嬢さん病人やってこと忘れてるんか？ベッドで寝なさい」

『寝かせてもらえる所があるだけで有難いですから、、家主は正門くんやし』

正「家主だとしても一人の男、お嬢さんは女の子。女の子をソファに寝かせて自分はベッドやなんて嫌や」

『でも、、』

正「それともなに、、一緒に寝る？」

いきなりの爆弾発言にまたドキドキ…

『ちょ、、なんでそんな意地悪なこと言うんですか……//』

正「フッ、かわええな〜Aは。じゃ、俺はソファということで。何かあったら言うんやで」

『うん、、』

そう言って寝室から出た正門くんの足音が遠ざかるまで待ち、その場に座り込んだ。

『何なんあの人……無駄にドキドキさせて』

(ていうか待って、私今から正門くんが毎晩寝てるベッドで寝るん？いやいやいやいや、、まじで？嘘やろ？)

その後色々と頭の中が混乱しながらも、勇気を振り絞ってベッドで寝た。(と言っても布団に入ってからちゃんと寝るまで小一時間ほどかかった)

ここまで正門くんでいっぱいになったのは初めてやった