ぽや門に恋した姫 (ページ12)

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調理開始から約15分、一人暮らし歴半年の実力を発揮するのが正門くんの家になるとは…！

自分なりに一生懸命作ってはいるが、美味しくできてるのか…

正「A、、？」

むくっと起きてソファに座り、目をこすりながらこちらを見る家主
そして話しながらキッチンにやってくる

正「何やってるん、？体調は大丈夫なんか？」

『あ、正門くんおはようございます。正門くんのおかげでもうすっかり元気になりました！お礼も兼ねて朝ごはん作っとるんですけど、勝手にキッチン使っちゃっても大丈夫でしたか…？』

正「ええよ全然(笑)わざわざありがとな？でも治りかけが一番重要なんやから無理だけはしないこと。分かった？」

同じくらいの身長の正門くんに頭をポンポンされる
それだけでもドキドキするのに、間近で見る起きたばかりの彼から感じる男の色気……

『はい、気をつけます……//』

正「よし、ええ子やな。ちょっと顔洗ってくるな」

そう言って微笑みながら洗面所に向かった

(朝の正門くんってあんなにやばいんか、？新たな一面を知ってしまったわ……ってかこのシチュエーションってカレカノみたいやん！？しにそう、、)

違うことに気を取られて、作っていた味噌汁がグツグツと音を立てたという失態もあったけど、なんとか作り終えた。

『すみません、まだ簡単な料理しか作れんくて…』

正「そんなことないで？この卵焼きめっちゃ形綺麗やし。俺こんな綺麗に作られへんもん」

私が作ったのは和食
白米、味噌汁、卵焼き、牛肉のきんぴらごぼう風炒めの4品

正「そうや、準備できるまで待ってるからAも一緒に食べようや、一人より二人で食べほうが美味しいやろ？食器なら戸棚にあるから」

『ええんですか？じゃあお言葉に甘えて。用意してきますね』

戸棚を開けて目に入ったもの

『あっ、、』

女性が好みそうな可愛らしい食器があった。
正門くんが使っている食器は、水切りかごにあった乾いてある物を使ったから戸棚を開けたのは初めて。

正「ん？どしたん？」

『いえ、なんでもないです！』

気にしないことにしてその食器を使い、テーブルの上に並べる。

「「いただきます」」

正「うまっ、A料理めっちゃ上手いで」

『ほんまですか！？よかった…まずいって言われたらどうしようかと』

正「まずくても言わんよ(笑)」

『えーひどい(笑)』

今はこの幸せを少しでも噛み締めていたい