黒の片翼と理想と幻と【スマブラSP】

#4 セフィロスの導き ページ5

A『私を、思い出せ…』





思い出せってどういう事かな…


あなたは私を知ってるの？

私を守ってくれる？


ねぇ、どうして私の前に現れてくれないの？




私、寂しいよ…


あなたは誰？お世話係なの…？







あの後、寮のスタッフが部屋を案内してくれて、仕事内容や生活方式を説明してくれた。
お世話係についてはまた連絡するとの事。
はぁ…私…どうしたらいいんだろう…




すると、色々疲れもあってウトウトと眠気が襲って来た。
そしてまた、夢を見た。









【…思い出の中で…じっとしていてくれ…】



【私は……思い出にはならないさ…】








この光景…
ぼんやりと映る戦いの風景…



あぁそうだこの人…


さっきお世話係の一覧の中にいたな…

確か、クラウド……？






そして、戦っているのは…？






…？





どうして、見えないの…？









【…私は…お前を知っているよ…】





……え？







【私こそ、お前に相応しい……だが、お前はここには来れない…】






…あなたは、やっぱり私の…？





【クラウドをそばに置け。
奴の存在こそが、私を知るヒントとなる…】







待って！


どうして夢の中でしか会えないの？


私は、あなたの顔が見たいよ…名前が知りたい…




　


【…いずれまた会おう。今は、その時じゃない】









A『……あ…』







そこで夢は覚めた。





彼の言っていた事が真実ならば…




クラウドと言う人を尋ねてみる事にしよう。


彼ならきっと、私の力になってくれるはず。




私は微かな希望を込めて、部屋を後にした。

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