#28 森を抜けて ページ29
クラウド「あぁ…だが、俺は正式なお世話係じゃない。何をするにも、ずっと側に居られるわけじゃない。…俺は…」
そこでクラウドさんは残っていたお酒をグイッと全て飲み干した。
クラウド「あんたの側にいたい。可能な限り、ずっと…」
A『…』
私は何も言わずに机の下からそっと手を伸ばしてクラウドさんの左手にそっと触れる。
すると、クラウドさんは何も言わずに手を握ってくれた。
カウンターの下で握られた手と手。
マスターからは見えない、2人だけの秘密…
それだけでドキドキしてしまって、うまく顔を合わせれない。
A『私もずっと居たいよ…クラウドさん…
私たちはどうしてずっと居れないのかな…』
クラウド「側にいるさ…ずっと」
マスター【ひゅうひゅう〜♡
お二人さん、さっきからお熱いですなぁ…！
良かったら、えっちな気分になるカクテル、作りましょーか？！】
クラウド「！…余計なお世話だ、必要ない…」
マスター【そいつぁ〜残念だ。
だけどね、お客さん。お兄さんの飲んだ酒に、少しだけその成分が入ってるんだよな】
クラウド「………」
マスター【(ま、嘘なんだがな)】
クラウド「もう酒は懲り懲りだ、何を飲まされるかわからない。
…行くぞ」
A『う、うん…！』
そうして私たちはバーを後にした。
いつの間にやら外は真っ暗で、森の中はひっそりとしていて人の気配がない。
冷たい夜風が、酔った体に気持ちよかった。
A『クラウドさん…どうする？』
クラウド「どうせなら奥まで行ってみないか。
この森は俺もあまり来た事が無い」
行こう、と私たちは顔を合わせた。
暗い森の中を、私たちはゆっくり進んで行く。
さっきのクラウドさんの行動なら…きっと、また…
私は控えめにクラウドさんの服の裾を掴んだ。
少しして、前を歩いていたクラウドさんが上から私の手を握ってくれた。
こっちを見ずに手だけ握るのがクラウドさんらしくていい。
幸せだなあ…
誰もいない森で2人きりで歩いてるなんて。
こんな穏やかな夜があるなんて…
しばらく歩いていると、月明かりがより一層照らしている場所へとたどり着いた。
森を少し抜けて、明るい月が照らし出す場所。
その光景はずっと目に焼き付けておきたい程綺麗だった。
月と、星…
あれ…
この光景…前もどこかで…
あぁ…そうだ思い出した…あれは、私がずっと小さかった頃…
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R＊I＊S＊E(プロフ) - ヤングなゼアノートさん» コメントありがとうございます！そうです。(意味深)なんですよ！😁倒したはずなのに、またふらっと夢主達の前に現れそうですね(笑) (2021年11月9日 8時) (
レス) @page46 id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ヤングなゼアノート - やはりセフィロスは夢主の星となったか…(意味深) (2021年11月9日 0時) (レス) @page47 id: c4f3196c1b (このIDを非表示/違反報告)
R＊I＊S＊E(プロフ) - ライラさん» ライラさん！いえいえ、じゃんじゃんコメントお待ちしてます(^^)そうなんですよ！作者は何度もFF7のクラウドとセフィロスの会話シーンを見て研究してました！(笑)本編でも似たようなセリフがいくつかありますね(^^)ベレス先生は地味に無くてはならない役所です☆ (2021年5月4日 21時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - 何回もコメントして本当ごめんなさいm(_ _;)m今更なんですけど所々FF7のセリフが散りばめられていたのに愛を感じました。あとベレス先生もいい役してますね! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 0b6a0d6dce (このIDを非表示/違反報告)
R＊I＊S＊E(プロフ) - ライラさん» ライラさん、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます(＞＜)ふたりとも私の中でお気に入りキャラです！楽しんでいただけるのであれば幸いです☆ (2021年2月25日 0時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
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