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#22 歩み寄り ページ23

クラウド「迷惑だなんて思っていない。お世話係として、当然だ」



A『クラウドさん…』



クラウド「仕事の内は、迷惑にならないと思っている。身を挺して守るのもやりがいがあってこそだ。
それに、お前はあのセフィロスに目をつけられているから、放って置く事はできない」



仕事の内、か。


クラウドさんは私を守るのを与えられた義務だと思っているんだ。
やりがいと言ってくれるのは嬉しいけど、何故か胸が痛いな…





クラウド「…俺は…あんたを失うのが怖い」




突然発せられた彼の言葉に、思わず顔を見上げる。
クラウドさんは真っ直ぐ前を向いていた。



クラウド「俺も何度も夢を見るんだ。俺の名を呼ぶあんたの声。
なのに俺は耳を塞いでAの声を聞こうとしない。
自分の弱さに怯えているからだ。
だから、俺は自分に自信を無くしていのかもしれない…」



A『クラウドさん、これを…』



私はクラウドさんにそっとあのリングを乗せた。
突然のプレゼントに、クラウドさんは少しまごついた。




クラウド「これは…」



A『い、一応私の手作りなの…その….む、無理につけなくていいから…』




むず痒くなる気持ちになるが、クラウドさんはゆっくりとリングを眺めていた。



クラウド『C.S…これは俺の名前か?』




A『ま、まぁそんな所でス…』





うぅー、恥ずかしすぎるっ!リングなんて1番恥ずかしいプレゼントかもしれない。




クラウド「…嬉しい。ありがとう」



A『…!』




ドキン!





クラウドさんに初めてお礼言われた…
し、しかも…今少し…笑った…?




クラウド「つけてもいいか?」



A『……うん!』



リングはクラウドさんの指にすっぽりハマった。
ラインストーンが反射してとても綺麗。
ラインストーンの意味は…まだ内緒にしようかな。




クラウド「……なぁ、俺たちは信頼関係ができていると思うか?」



A『もちろん。私、今は誰よりもクラウドさんを信用してる!』




クラウド「…」




やばい、調子に乗りすぎた…







クラウド「…その答えは俺も同じだ」




するとクラウドさんは私に向き直り、しばらくじっと私を見つめると、優しくゆっくり頭を撫で、両手で肩を持った。





A『(え…く、クラウドさ…ん?)』





その時…





ーピィン‼ー




クラウド「!!なんだっ…!?」

#23 母なる星→←#21 秘める想い



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R*I*S*E(プロフ) - ヤングなゼアノートさん» コメントありがとうございます!そうです。(意味深)なんですよ!😁倒したはずなのに、またふらっと夢主達の前に現れそうですね(笑) (2021年11月9日 8時) (レス) @page46 id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ヤングなゼアノート - やはりセフィロスは夢主の星となったか…(意味深) (2021年11月9日 0時) (レス) @page47 id: c4f3196c1b (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - ライラさん» ライラさん!いえいえ、じゃんじゃんコメントお待ちしてます(^^)そうなんですよ!作者は何度もFF7のクラウドとセフィロスの会話シーンを見て研究してました!(笑)本編でも似たようなセリフがいくつかありますね(^^)ベレス先生は地味に無くてはならない役所です☆ (2021年5月4日 21時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - 何回もコメントして本当ごめんなさいm(_ _;)m今更なんですけど所々FF7のセリフが散りばめられていたのに愛を感じました。あとベレス先生もいい役してますね! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 0b6a0d6dce (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - ライラさん» ライラさん、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます(><)ふたりとも私の中でお気に入りキャラです!楽しんでいただけるのであれば幸いです☆ (2021年2月25日 0時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:R*I*S*E | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2020年12月18日 23時

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