黒の片翼と理想と幻と【スマブラSP】

#14 教育係 ページ15

ー翌日ー







ートントンー









…ん、あれ…朝…？







私、昨日どうしたんだっけ？




確か…悪夢を見て…クラウドさんの部屋に…








クラウドさんの部屋？！






A『クラウドさん？！』





目を覚ますと、もうクラウドさんは居なかった。
代わりに、鍵が置いてあり、自由に行き来してもいいよと言う彼なりの気遣いが見て取れた。(多分)






A『…あ、そうだ…はい！今開けますね』







ガチャ







ドアを開けると、青緑の髪、薄い唇に丸くて大きな瞳。
ホットパンツとタイツが印象的な綺麗な女性が立っていた。





ベレス「ベレスよ。よろしくね」



A『…Aです！はじめまして…！
あ、あの…どうしてここへ？』




ベレス「君はまだここに来て日が浅いし、雑務補佐の子には授業をする事になったんだよ。
授業…と言っても乱闘用の本格的なものから、基本の基本をマスターするコースもあるから、心配しないで。
私が、今日から君の先生だから」





A『せ…先生…？』





ベレス「うん。…君にはお世話係が2人もいるけど、正直なところ自分の身は自分で守る事も大事だと思う。
いざって時に動けなくなるのは珍しい事ではないからね。
だから今のうちに基本をマスターしておかないと」






優しい口調だけど、淡々と説得力のある話し方でベレス先生は続けた。





ベレス「…だから、早速だけど授業をするから。
着替えて準備ができたらついてきて」








言われるままに支度を済ませベレス先生の授業が始まった。
広い講堂で、戦士としての心構えや立ち振る舞い、
適正テストなど色んなことを学んだ。




ベレス「今日はここまで。わからない事はあるかな」



A『先生。』


ベレス「何かな」



A『…お世話係と、戦う事はありますか？』



ベレス「…そうだね、スマブラ寮の基本的ルールとしてはファイター同士であればお世話係とも戦う事はできるよ。
今の場合だと、君はファイターになる決意があるかどうか…だけど」







A『…私は…』




ベレス「今私が君に教えているのは基本だから、これさえできればとりあえず身を守れるって程度かな。
もっと知りたければまたしっかりと授業をするよ。」




A『先生、ありがとうございます』



ベレス「…こちらも質問、いいかな？



…君は何故ふたりのお世話係がいるの？」

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