#10 余韻 ページ11
A『あなたが、ずっと私に話しかけてくれていたの…?
ねぇどうして私の側に居てくれないの?
あなたは私のお世話係なんだよ。声だけじゃ、あなたをそう思えないよ…』
セフィロス「…」
相変わらず表情を崩さずゆっくりと私に近づいてくる。
クラウドさんは遠くに飛ばされ、状況を見ているものの、掴みかかったりはしなかった。
彼が近くに連れて、威圧感なのか、同じ人間では無いようなオーラを感じ取った。
足がすくんで後退りすらできない私に、私の近くまで迫りすれ違いざまに肩に手を置かれていた。
セフィロス「A…私はいつでも、お前の側にいる。
お前の痛みは私の痛みだ…忘れるな」
側で囁かれているのに、直接心に流れ込んでくるような不思議な感触…そして、声…
その時だけ、時が止まったような気がした。
A『待って…』
振り向いた時にはもう居なかった。
代わりに、確かに彼がそこに居たという証拠である黒い翼が落ちていた。
私は拾い上げて、彼が去っていった方向を見つめる。
その黒い羽をギュッと握った。
クラウド「…無事か?」
少し間を置いてクラウドさんから声が掛けられた。
私は黙って頷いた。
A『クラウドさんも感じたでしょ?目の前が真っ白になるような不思議な感覚…
あの人がセフィロス……
…ねぇ、セフィロスは何故私のお世話係の権利を放棄しないんだと思う?』
クラウド「…さぁな、奴が何か画策しているにしても、この大乱闘の世界には力を制御されてしまう。
変な行動をするのはタブーだ。
技の一環としては許容範囲であるが、歴史を変えることはしてはいけない…のだが、正直ここではそんなものは無意味だな」
すると、クラウドさんは自分の手を見つめた。
クラウド「…幻覚じゃなかった。確かに奴はここにいた。
あの刀の重さ、あいつの風格…あれは本物で間違い無いだろう。
幸い、あんたには害を与えなかった。
…怪我はないか」
A『うん。大丈夫だよ』
クラウド「では戻ろう。
管理人に頼んであんたの部屋は今日から俺の部屋の隣になった。
何かあったらすぐ駆けつけるから遠慮はするな。
俺は特別にあんたの部屋に入っていい許可が出た。
必要があれば備え付けの電話が所定の位置にあるファイターコールを使ってくれ。
変わって俺があんたの身を護ろう」
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R*I*S*E(プロフ) - ヤングなゼアノートさん» コメントありがとうございます!そうです。(意味深)なんですよ!😁倒したはずなのに、またふらっと夢主達の前に現れそうですね(笑) (2021年11月9日 8時) (レス) @page46 id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ヤングなゼアノート - やはりセフィロスは夢主の星となったか…(意味深) (2021年11月9日 0時) (レス) @page47 id: c4f3196c1b (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - ライラさん» ライラさん!いえいえ、じゃんじゃんコメントお待ちしてます(^^)そうなんですよ!作者は何度もFF7のクラウドとセフィロスの会話シーンを見て研究してました!(笑)本編でも似たようなセリフがいくつかありますね(^^)ベレス先生は地味に無くてはならない役所です☆ (2021年5月4日 21時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - 何回もコメントして本当ごめんなさいm(_ _;)m今更なんですけど所々FF7のセリフが散りばめられていたのに愛を感じました。あとベレス先生もいい役してますね! (2021年3月30日 10時) (レス) id: 0b6a0d6dce (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - ライラさん» ライラさん、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます(><)ふたりとも私の中でお気に入りキャラです!楽しんでいただけるのであれば幸いです☆ (2021年2月25日 0時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
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