45 ページ45
冬の昼は短い。
いつのまにか5時くらいには暗くなっていて、映画とか見てたら案外時間ねえなぁって思う。
「お前いつ帰んの？」
『うーん…終電逃さない程度には』
「そー…なぁ、次どこ行く？」
寒い風が頬を撫でる。
何処かに向かうような足の進み。遠くに見える輝きに、Aは嬉しそうにふにゃって笑って、俺の手を握ってきた。
『イルミネーション、見に行こっ！！』
手を引っ張られて、慌てて走った。
別に急いだってイルミネーションは逃げないしなんならたった今始まったばかりだけど、はしゃいでるAは子供みたいで。
…ピアス、いつ渡そうかな。
渡しそびれてたカバンの中で眠ったままの青いピアス。
「うわ、周りカップルだらけかよ……」
『そりゃそうだよ、クリスマスだもん。ロマンチックだね。』
「本当それ好きだな。」
『だって綺麗じゃーん…うわぁ、すげー……』
どでかいクリスマスツリーの目の前。
綺麗に飾られた輝くイルミネーションも、近くで見れば迫力があって、圧倒されるような感覚になる。なんとなく声が出しにくくて、離されそうになっていた手を慌てて握り返す。
『あ、ユンギ、手離しても…』
「やだ。」
『…え？』
「離さないでいい。俺、お前と手繋ぎたい。」
そう言ったら、真っ白だった肌が真っ赤になるから。
どう考えたって、俺みたいなやつは期待するわけで。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 707人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「BTS」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆみ(プロフ) - 完結おめでとうございます！ブルーのピアスいつ渡すのかとドキドキしましたが…それは2人だけの秘密ですね！！ユンギさん実ってよかった！おめでとう！ジミンちゃんも頑張ったねとヨシヨシしてあげたいです！ (2022年11月19日 19時) (
レス) @page49 id: ae24f86ab3 (このIDを非表示/違反報告)
KB - とっても素敵なお話でした。これからの活躍期待してます！ (2021年10月10日 21時) (レス) @page49 id: 5f0961fe40 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - りーさん» 有難うございます。甘々ユンギさんが付き合った後とかすごい書いてみたいのですが、やはり続けられる自信がないため…申し訳ありません。見て下さり有難うございます、これからも頑張ります！ (2019年12月14日 10時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
りー - 完結おめでとうございます！甘々ユンギさんの付き合ったその後も見たいな、なんて思ったりしてる限りですw (2019年12月13日 7時) (レス) id: 789e81b7c2 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 萌さん» 有難うございます。��は完結まで一応考えてはいるのですが、腹黒の小さいジミンさん…書きたいですね笑 いつも有難うございます。これからも頑張ります。 (2019年12月12日 22時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いつき
x他2人 | 作成日時：2019年11月28日 0時
