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ギャンギャン騒ぎ始めたねーちゃん達。なんだかそんな姉を見たら笑いがこみ上げてくる。鬼みたいな顔してんじゃん。ウケる。
ついには俺を連れて行こうとした女の腕を振り払って、ねーちゃんの手を握った。
「やっぱ、ねーちゃんが作る夜ご飯がいい。帰ろ、ねーちゃん。」
本当はそこで食べるつもりだった夜ご飯もこの女のせいで食えなかった。
でもここで食べるものよりねーちゃんが作ったご飯の方が500倍美味しいからそれでいい。
『ジョングクや〜！！ハンバーグできたよっ！！』
俺の姉「チョン・A」は、昔から根性と俺の愛で出来ているような人間だった。
当時小3だった俺はクラスの男子数人からいじめを受けていて。よく後ろから押されて転んだり、
鉛筆を折られたり、鞄を隠されたり。そういうことが毎日何かしら起こった。
くだらねーけど、小3だった俺は日に日にメンタルやられて、ついには登校拒否になった。
そんな俺の手を握って笑ってくれたのが、実の姉だった。
毎朝俺のために朝ご飯を作って、起きれば「おはよう！」って言ってくれた。
でも、どうしてもクラスの奴らが嫌で。トラウマだったのかもしれない。
やっぱり小学校には行けない。外に出るのが怖くて。クラスの奴らに顔を見られるのも怖かった。
そんな日が続いたある日のこと。
「ただいま！！」って学校から帰ってきたかと思えば、顔や手足にたくさん傷をつけたねーちゃんが部屋に飛び込んできて。ジョングクって嬉しそうに笑った。
ベットの上で泣きじゃくってた俺に、「明日一緒に学校行こう！」と言ってきたのだ。
嫌だ、行けないって言ったら「グクと一緒に学校行きたかったから、私頑張ったんだよ」って埃かぶった俺の黒いランドセル持ってきて。
俺をいじめていた数人の男子と喧嘩して勝ったよって、ねーちゃんは誇らしげに言った。
「次グクのこといじめたら私が許さないって言った！」って。俺の手を握って、嬉しそうに俺を見て笑ってくれて。もういじめられないよって言ってくれた。
その日から、ねーちゃんは俺のヒーローなのだ。
彼女も好きな人もできない理由は、きっとその時俺を救ってくれたねーちゃんのせいであって。
『来週のサッカー大会、応援絶対行くからね！』
.
.
その日から、俺は実の姉に恋をしているのである。
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Agust d(プロフ) - この物語は控えめに言って大好きです！！！ グクがなにかと葛藤する姿も萌えます♪ 更新されたのですぐ飛んできました！ ファイティンです♪ (2019年9月7日 12時) (
レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
Hikari - めっちゃ良いです!! 見ててにやけが止まりません！ (2019年8月22日 2時) (レス) id: 5d102a4ec9 (このIDを非表示/違反報告)
柊 - まさかユンギさんとジョンのグクさんが照橋さんと同類だったなんて……やっぱりいつきさん最高です!! (2019年8月19日 14時) (レス) id: ed2317b103 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - kasuminmさん» 本当ですか！？嬉しいです…！！個人的にもこのお話が好きなので、そう言ってくださるととても嬉しいです…。これからも応援してくださると嬉しいです笑 (2019年8月18日 21時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
kasuminm(プロフ) - 一気読みさせていただきました…！本当に好きですこの作品！！これからも応援してます！！！！ (2019年8月17日 1時) (レス) id: 723bbd8bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いつき
x他1人 | 作成日時：2019年7月23日 6時
