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携帯を押し付けられて、夜電話するねって首筋を撫でられた。

鳥肌が立つ。





慌てて家に帰って、改めて考え直す。



む、無理だ。

そんなの、無理に決まっている。



チョンジョングク。
そう書かれた連絡先を見て、すぐさまブロックしようとした手が止まる。






『…ビ、デオ、……』






なんで、なんで殺されてでも抵抗しなかったんだろうか。

今更になって後悔して、どうしようもなかった。



消えない過去、忘れられない肉体関係。

抱かれるのは怖い。






時間なんか経たなければいい。そう思っていたらもう19時を回っていて、焦る。

いつ電話が来るのか。もう携帯捨てれば電話しなくて済むんじゃ。




ダメだ。

抱かれた恐怖。その目が怖かった。
最も恐れて、憎悪した存在だ。



いつだって手のひらで転がされている感覚だった。


遊ばれているのかもしれない。
いや、遊ばれている。




…も、もうここを逃げるしかないんじゃ……。







そう思っていたとき、突然携帯が震えた。

ゴトン。椅子から転げ落ちる。






チョンジョングク。

携帯にそう映された文字を見て、どうしようと涙が出そうになる。



着信拒否。
よぎった言葉に指を動かそうとする。





それでも、逃げたら殺されると思った。






無視したらやばい。

絶対に、やばい。直感でわかる。








「…A?」

『……は、い、……』





耳に当てて、ぞわぞわする声に手が震えた。

怖い。やっぱり怖い。

死んでも会いたくなかった相手と電話してるとか、信じたくない。







「元気にしてた?…ああ、俺のせいで元気もくそもないかぁ、あはは。」




馬鹿にしてるんだ。

わ、私は、あんだけトラウマになって、男性恐怖症というものになって。
全部ジョングクくんのせいだというのに、何笑ってやがる。





電話越し。

何もされないこの状況。









『……な、なんなんですか!!?急に連絡してきてっ、ま、またいじめるんですか…ッ!!!

も、もう、……もう…か、関わらないで下さいよッ!!!!』









何かの踏ん張りで、叫んだ。

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テテLOVE - とても最高でした!!! もうちょっと、続き見たかったーww こういうグクもokですなーーー (2019年12月7日 19時) (レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
yka.(プロフ) - 完結おめでとうございます!本当にこの作品大好きです…私も狂愛チックなお話が大好きでして…(( 次の作品も楽しみにまっております、!! (2019年10月27日 0時) (レス) id: 537e4a64df (このIDを非表示/違反報告)
SIN-KYO - いえいえ!私も大人の知恵熱というものを知らなかったですし、名前のやつも自分のだけ反応してなかったのでは…と心配していたので合っていて良かったです(^^)とてもこの作品も面白かったですよ! (2019年10月16日 18時) (レス) id: 467b8a1d7b (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - SIN-KYOさん» 有難うございますっっ…!!本当こんなぽんこつ作者で申し訳ないです笑 (2019年10月15日 21時) (レス) id: 317f2047c2 (このIDを非表示/違反報告)
SIN-KYO - 35のはじめの方だと思うのですが…私の勘違いだったらすみません(汗 (2019年10月15日 20時) (レス) id: 467b8a1d7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いつき x他1人 | 作成日時:2019年10月10日 22時

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