続)俺がヒロインやってるのはどう考えてもおかしい！Yb×In (ページ14)

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午後の競技の時間まで薮以外には誰にも会わなかった。

さて、午後も応援―――。

｢きゃーーーっ！｣

｢…何？｣

グラウンドから聞こえてきた女子の悲鳴。

…もしかして。

結論から言えば俺の予想は大当たり。

ただ、俺的にも予想外なことが一つ。

｢薮…と、光も学ラン…？｣

応援団が学ランを着るのは知ってる。

実際大ちゃんがそうだし。

でも、何で薮と光も…？

｢伊野尾君、不思議そうな顔してるね。｣

｢髙木…お前理由知ってんの？｣

どこからともなく現れた髙木。

てかこいつも学ラン着てるけど…髙木は応援団だからだろうな。

｢むしろ知らないの伊野尾君ぐらいだと思うよ。｣

昨日までの気まずい空気が嘘のように普通に話せてる。

｢ほら、この学校…生徒会長と副生徒会長は学ラン着る決まりじゃん。｣

…はじめて知った。

去年は体育祭とか興味なかったから気にしてなかったし。

｢ふーん…。｣

何でわざわざそんなことするかねぇ？

…それにしても…。

薮、光、大ちゃん、髙木…。

後山田と裕翔もいる。

…応援団、無駄にイケメンばっかだな。

薮と光は応援団じゃないけど。

そりゃあ女子も悲鳴あげるわ…。

｢あ、伊野尾君来た～！｣

｢可愛い～！｣

何だろう、応援団への反応を見た後だと素直に喜べない。

何か俺のポジションとられた気分。