435、相談のつもり ページ14
『はぁ…。』
結局、プリクラはスマホケースに貼りっぱなしだ。
他に貼るところも思いつかないし…まあ、こうやって目につくのも…いいよね。
って、付き合ってもないのになんで私はこんなに浮かれてるんだ。
…そうだよ、最近浮かれすぎてて忘れかけてたけど私の最終目標涼介に告白することなんだけど!?
やばいやばい、プリクラ如きで浮かれてる場合ではない!
いや、プリクラもすごい進歩だけど!
どうしよう…どうしたらいいんだ…?
『…いや、私には親友が三人もいるじゃないか…!』
『…というわけで、何をしたら進展するのかな…?』
急な収集にも関わらず、椿、莉乃ちゃん、麗ちゃんは集まってくれた。
んだけど、何故か呆れた顔をされた上に、ため息までつかれた。
『えっと…私、もしかして呆れられてる?』
「AちゃんもAちゃんだけど…一番呆れてるのは涼君に対して…かな。」
「莉乃ちゃんに同意。やっぱりこういうの男性から攻めてこないと。…ていうか、莉乃ちゃん。流石彼氏持ちは言うこと違うね。」
「同意してきたのに!?」
あれ…莉乃ちゃんと麗ちゃんいつの間にか仲良くなってる…!?
確かにゲームセンター行った時打ち解けてたけどこんなに早く…!?
「…涼介君、立場を気にしてるんだろうな…。」
「そんなの今更じゃない?」
「それはそうなんだけど…。」
椿、一番長く側にいたからやっぱりわかってるなぁ…。
『そう、なんだよね…。だからとにかく今は少しでもフラグをたてようかと…!』
「でもね、A。…フラグは立てる必要はないよ。」
『へ?』
椿の言葉に、莉乃ちゃんと麗ちゃんも頷く。
「フラグなんて立てなくても、もう両思いなんだから。」
『…え?』
「まあ、涼君もAちゃんに恋心を抱いてるのは決定事項ね。」
『…えぇ?』
「そうだね、このまま告白すれば上手くいくよ!」
『ちょっと待って?』
* * *
『涼介に聞いたわけでもないのになんで両思いって言い切れるんですかねー…。』
「だってフラグたちまくってるじゃん?どっからどう見ても両思いにしか見えないよ。」
『なんか椿…いつもより辛辣じゃない?』
「…のろけを聞かされたから、かな。」
のろけ…?
え、相談のつもりで話したこと全部のろけだと思われてたんだ…。
「とっとと告白して付き合っちゃえば?」
『…いや、ちょっと待って?』
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作者名:さくらもち | 作成日時:2017年5月10日 18時